【完結済み】【クリスマス短編】後輩が可愛すぎてたまらない件。~ぼっちの俺には不釣り合い~
電子レンジ235
第0章
プロローグ (美桜)
えっ、どうしよう……どうやって帰ろう………
中1の1月、私は人生最大の窮地にたたされていた。
――そう、自転車の鍵を無くしたのだ。
鞄の中も、スカートのポケットの中も、心当たりの在るところは全部探した。
そんなとき、私は運命の人に出会った。
――どうしたん?
優しく語りかけてくれた人に、事情を話した。2年生の先輩だった。
動揺してる私に、冷静に指示を出してくれた。
――職員室のロッカーは見たかな?
急いで教えてもらった場所に行っても、鍵は届いてなかった。
すぐに自転車の駐輪場に戻ると、その先輩は私を待っててくれた。
――後ろ、乗る?
そのとき私は、人生で初めて恋をした。
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