A3.たりないふたり


 大名賀乙戯と最後に会ったのはいつのことだったろうか。

 俺がヒップホップにハマり、大名賀邸と距離を置いた頃までは接点があったはずだ。琴姫さんに連れられ、一緒に世界を回った。

 しかしその後となると、どうだろう、何度か琴姫さんや九条と会ってはいるが、その場に乙戯がいたかどうかは定かではない。顔も覚えていないくらいだからな。


 乙戯は内気な性格をしていた。三度の飯より本が好きで――そうだ、たしか、部屋の隅で黙々と読書に勤しんでいることが多かった。だから乙戯が図書館住まいと聞いても、初めは『そんなこともあろうな』という感想を抱くに留まった。


 しかし、よくよく考えてみれば埒外なことである。

 図書館に住もうと思ってそう簡単に住めるものではない。市の許可は……琴姫さんに頼み込めばもらえるのかもしれないが、そもそも宿泊施設が用意されていないだろう。乙戯は俺と同い年の女子高生だ。生活にはそれなりのスペースが必要だろうし、防犯の観点から考えても鍵付きの部屋でなければ危険ではないか。


「それが、鍵付きの部屋があるんだよねえ」


 俺が思ったことをそのまま口に出すと、牛谷氏は答えた。


「乙戯ちゃんはね、AVルームで生活してるんだよ」


 AVルーム……図書館の所蔵するCDやDVDを観賞する部屋だ。


「いや、普通AVルームに鍵はないでしょう」

「乙戯ちゃんが鍵屋に頼んで自分で付けたんだ。許可も出さないうちにね」

「なんて女だ」

「だよねえ。大人しい子だけど、さすがあの市長の娘って感じかな」


 牛谷氏の言う通り。埒外なところは母親譲りなのだろう。


「しかしそれなら、切見同様、乙戯も図書館がなくなったら困るのではないですか」


牛谷氏は「だろうねえ」と頷いたが、直後に声の調子を変え、


「けど、乙戯ちゃんが大会になんて出場するかなあ。僕は難しいと思うけどね」

「何故ですか」

「あの性格だからね。ヒップホップの大会があるだなんて耳にしたら、彼女は裸足で逃げ出すだろうさ」


 牛谷氏が肩をすくめる。

 そこで、ふと思い至った。

 俺と牛谷氏は図書館の受付で会話している。今の話からすると、乙戯は同じ建物の中にいるわけだ。俺たちの会話が聴こえている可能性は十分にある。裸足で逃げ出すというのなら、すでに実行に移っているのではないか。

 牛谷氏へ訊いてみると、彼は答えた。


「心配ないと思うよ。あのAVルームは防音も抜群だから」


 客のいない割に設備の優秀な図書館だな。それなら問題ないか。

 もっとも、俺たちの話を聞いて逃げ出すようなメンタルでは出場など出来ないだろうが。


「ともかく、まずは話を聞いてみたいです。牛谷さん、乙戯のところへ案内してくれますか」


 俺が言うと、牛谷氏は「無駄だと思うけどねえ」と受付を出た。

 男子にしては背の低い俺の歩幅を気にしてか、ゆったりとした足取りで進む。

 棚を五つも通り過ぎたところで、二階へと上がる階段が見つかった。見れば、二階にはガラス扉が幾つも並んでおり、そのどれもがAVルームのようだ。

 二階へ上がり、牛谷氏は七つ目のガラス扉の前で立ち止まる。廊下の最奥の部屋だった。ガラス扉の向こうはカーテンで仕切られているため何も見えない。ドアノブには、たしかにデジタル錠が設置されていた。


「暗証番号は知っていますか」

「女の子の部屋なんだし、知っていたらまずいでしょ」


 司書なのだから、図書館の一室を占領されて手を打てていない方がまずいだろうと思う。

 まぁ牛谷氏は事なかれ主義のようだから特に期待はしていない。喫茶『太陽』での件で、彼を信用するのはやめにした。乙戯の勧誘は俺一人でやるつもりだ。

 防音設備があるとはいえ、扉の震動は向こうにも伝わろうと思い、俺はガラス扉を勢いよくどんどんとノックしてやった。


「…………反応がないな」


 たっぷり1分は待ったが、返事はかえってこない。


「中にいないという可能性はありますか?」

「いや、さっきゲートの履歴を追ってみたけど、図書館の退館記録はなかったからね。ここまでの道程で見つからなかった以上、部屋の中にはいると思うよ」


 なるほど、道理だ。

 とはいえ返事がないのは如何ともしがたい。

 会話すら出来ないというのは、スタート地点に立てていないのと同じだ。


「よし、割るか」

「ん? なんて?」


 スマホで検索してみたところ、防音ガラスというのは普通のガラスとさほど強度は変わらないらしい。だとすれば、バットでも持ってくれば簡単に叩き割れるだろう。

 階段を下り、ゲートを抜け、喫茶『太陽』へと戻る。

 仲間に囲まれて「よー、よー」と見様見真似でラップの練習をしていた切見へ声をかけた。


「おい、バットを貸してくれ。喧嘩で使うのがあるだろう」

「んだてめえ、アマテルズの活動内容はここでダベるだけだっつっただろうが」


「まぁ、あるけどね」


 マスターが、ずいとカウンターの下から鉄製のバットを取り出す。俺はありがたくそれを受け取り、喫茶『太陽』を出た。

 牛谷氏は俺の姿を目にとめると「え、ホントに持ってきてる」と呟いた。


「どいててください。危ないですよ」


 ヘッドの部分で牛谷氏の体を押し、ガラス扉の前からどける。


「い、いやいや、中の乙戯ちゃんはもっと危なくない!?」

「カーテンで仕切られているからガラスの破片はそこで止まります。問題ないでしょう」


 最終通告ということで、先ほどよりも強めに扉をノックしてやるが、やはり反応はない。

 仕方がないな。俺はバットを大きく振りかぶると、ガラス扉へとそれを叩き付けた。


「む」


 小気味の良い音はしたものの、防音ガラスに穴を開けるには至らなかった。

 大きく亀裂は走っているが、それだけだ。


「ならばもう一度」


 そう呟くと、ふいに扉の向こうでカーテンが横にスライドした。

 眼鏡をかけた陰気そうな女子が顔を見せる。顔を見てもピンとはこないが、どうやら彼女が乙戯らしい。驚愕の表情でガラスごしにこちらを眺めている。


「おはよう。よく眠れたか」


 乙戯はうさぎ柄のパジャマを身につけていた。

 よほどリラックスしていたと見える。


「…………っ! ……っ!」


 乙戯はガラス扉の向こうで口をぱくぱくさせているが、肝心の声が届いてこない。防音ガラスは優秀らしい。

 ならば、と俺はドアノブを指さし、扉を開けろと暗に命令してやる。が、乙戯は首を大きく横に振ると、再びカーテンを閉めてしまった。


「なるほど、宣戦布告と捉えた」

「いやあ、違うと思うんだけどなあ」


 ヘッドで扉をノックして注意を促すと、すぐさまスイングしたバットを叩き付ける。見事、がしゃあんと音を立ててガラスは砕け散った。なかなか気持ちが良いものだ。

 防音ガラスの壁は消え、ようやく乙戯の声は俺の耳へ届いた。カーテンの向こうで震えた悲鳴を上げている。


「さあ、引き籠もりの時間は終わりだ、乙戯」


 カーテンを引っ張る。と、俺の目の前には、スプレー缶があった。

 次の瞬間、俺の視界がオレンジ色に染まる。


「ん、これは――」


 言葉を続けることはできなかった。

 弾けるほどの激痛が、顔面に広がった。足下がふらつき倒れ込む。一瞬だけ、鋭い痛みが左手に走るが、それも束の間、顔面の痛みに引き戻される。

 牛谷氏の声が遠い。思考を続けることは叶わず、ただただ痛みに耐えることしかできない。


 ――――。

 ――――。

 ――――。


「落ち着いたかな」


 ようやく牛谷氏の声が認識できた時には、俺は精根尽き果てていた。

 床に寝転がって、体を動かす気力がまったく出そうにない。

 痛みで瞳を開けることができないのは、どうやら乙戯の催涙スプレーのせいだろう。


「ガラスで手を切っちゃってたから、とりあえず消毒して包帯をしておいたよ。しばらくはここで寝てると良い」

「あの女はどこにいる……」


 そう口に出すと、思いのほか低い声で少し驚いた。

 牛谷氏は笑い混じりで「自分の部屋でガラスを片付けてるよ」と答える。


 なるほど、そうかそうか。


 床に左手をついて立ち上がる。怒りが俺の原動力となった。目は開けられないから、手探りで手すりを見つけると、それに掴まり、一歩一歩足を動かす。


「いやいや、危ないよ。安静にしてなきゃ」

「ならばお前が俺を運べ。図書館なのだから台車か何かあるだろう」


 牛谷氏は「ええ……」と引き気味の声を発したが、やがて台車を持ってくると、俺を上へ載せた。すでにうっすら目を開けられるようにはなっていたが、あえて口にはしなかった(運ばれた方が楽なので)。


 AVルームの前へ辿り着くと、ちりとりと箒でガラス片を集めていた乙戯が、「ひぇえっ」と悲鳴を上げた。すぐに俺が復活するとは思っていなかったのだろう。


「大名賀乙戯ぃ……」


 俺はゆらり立ち上がると、彼女へと近付く。


「近いっ! この人、近いんですけど! ていうか何ですか意味わかんないんですけどこの人さっきから何でいるんですか、ていうか誰ですか!」

「シャケくんだよ」

「ぎょ、魚類じゃないですか! 魚類なら海でプランクトン食べてて欲しいんですけど!」


 混乱しているせいもあってか、あまりにも失礼な物言いだ。


「よくもやってくれたな。おい、釈明の言葉はあるか」

「そもそも私の部屋の扉壊したのはこの人の方だと思うんですけど! ちょっと、司書の人、不法侵入ですしこの人追い出してほしいんですけど!」

「司書に話しかけるな。いま、お前と話しているのは俺だ」


 乙戯の顔面をむんずと掴むと、俺の方を向かせる。乙戯は「ひぃっ」と小さく悲鳴をあげた。


「いいから、俺の話を聞け。それで勘弁してやる。文字通りの出血サービスだ」


 俺が言うと、乙戯が勢いよく頷くのが目蓋の隙間から見えた。


◇ ◆ ◇


「以上だ。なにか質問はあるか」


 俺が語り終えても、乙戯は一言も言葉を発さなかった。

 下を向いたまま黙りこくっている。閉じた口は堅く、簡単には開きそうにない。


「繰り返しておくが、お前が大会に出場して権利書を勝ち取らない限り、図書館はなくなると考えておいた方が良い。そのことを踏まえた上で、答えを決めることだ」


 切見が優勝した場合のことを考えると、この建物自体は残るだろうが、あいつのことだから図書館側を潰して全て喫茶『太陽』の敷地にするとか言い出しそうだ。


 乙戯が何を理由に図書館へ引き籠もっているのかはわからない。琴姫さんではないのだから、単なる気まぐれということはないだろう。

 執着がないなら、「嫌です」と一言断れば良い。それをしないというのは、おそらく出場するか否か考えあぐねているのだと思う。

 邪魔をしているのは、間違いなく、こいつの内気な性格だ。


「――すぐに答えを出す必要はない。出場をする場合は、俺に言うか、市役所の受付で書類を提出しろ」


 言って、俺は立ち上がった。椅子を乙戯の正面から定位置へと戻す。


 ――正直な話、乙戯を無理に誘ったからといって大会で優勝できるはずがない。出場するだけなら出る意味はないだろうと思う。ラップというのは簡単ではないのだ。

 ラッパーには、人間としての芯や、信念、情熱が必要である。

 俺はそれが備わっていないせいでラッパーにはなれない。

 こいつも、俺と同じ。

 きっとステージには立てやしない。


「……ぎょ、魚類」


 乙戯へ背を向けると、後ろから声が聞こえた。


「魚類というのは、もしかして俺のことか」

「いえ、あの、そうですけど。そのつもりですけど何か悪いですか」


 悪いところしかないと思うので「悪い」と返すが、乙戯はそれを無視して言葉を続ける。なら訊くなよ。


「魚類は私の部屋の扉を壊しました。これは言うまでもなく悪質な犯罪ですし本来なら私に訴えられて然るべきだと思います。当たり前です間違いないです」

「公共物なのだから、訴訟はお前個人の役目ではないだろう」


 俺が言うと乙戯は「ぐう」と言葉を詰まらせたが、すぐに調子を戻して、さらに続けた。


「公共物だとしてもあそこは私の家ですしなんなら不法侵入だと思うんですけど。魚類はどう責任を取るつもりなのか教えてほしいんですけど」

「そもそも責任を取る必要がない」

「わ、私を家に泊めることで、かろうじて責任を取ることが出来るかと思うんですけど」


 ……?


「話が見えないんだが」


 俺を引き留めるから大会に関する話でも始めるのかと思えば、どうもそうではないらしい。

 乙戯は、ぷるぷると震え、右腕を上げると、人差し指で二階のAVルームを示す。

 そして、今にも泣き出しそうな瞳で言葉を絞り出す。


「と、扉を壊されたから、私、今日、寝る場所ないんですけど」

「いや、自分の家に帰れば良いだろ」

「~~~~~~っ!」


 顔を真っ赤にして、乙戯は首を横にぶんぶんと振る。

 どういうことなのか考えあぐねていると、ふいに隣に突っ立っていた牛谷氏が「シャケくん」と名を呼んだ。


「乙戯ちゃんはね、AVルームに引き篭もっていたんだよ?」

「そんなことは知っていますが」

「それなら、どうして、あんな場所に引き篭もっていたのかな?」

「――あぁ、なるほど」


 牛谷氏の言いたいことが理解できた。

 俺は乙戯に向き直り言葉を投げる。


「お前が図書館へ篭もっている理由が、それなのか。家出みたいなものなんだな」


 図星なのだろう。返答はないが、返答がないことこそが答えだ。


「シャケくん、ここは僕からもお願いしたいところだなあ。ほら、僕、一人暮らしだし」


 まぁたしかに、一人暮らしの男の家へ泊まるよりは、親父と二人で暮らす我が家の方が幾分かマシだろう。


 ――――。


「……まったく」


 今にして思えば、少し俺も強引すぎたかもしれない。後先考えずにガラス扉を割ってしまったのは性急だった。そこは反省すべきところだ。

 まぁ、特に拒否する理由もないしな。


「であれば、一泊くらいなら構わない。行くぞ。荷物をまとめて付いてこい」


 俺が言うと、乙戯は心なしか表情を和らげ、のそりと立ち上がった。


◇ ◆ ◇


 帰宅した父は、リビングの隅に座る乙戯の姿を目にすると「息子息子」と俺を呼んだ。


「なんだ」

「あの子、誰だ?」

「乙戯だ。琴姫さんの娘だな」


 親父は「そういうことが訊きたいんじゃない」と首を振る。


「どうして我が家にいる?」

「家出だ。詳細は面倒なので省略する」

「省略しないでほしいところなんだが……」


 父はぽりぽりと頭を掻いてしかめ面を浮かべたが、「まぁ良いか」と結んだ。乙戯の方へ言葉を放る。


「乙戯さん。事情はよくわかりませんが、ひとまず承知しました。空き部屋が一つあるので、好きに使ってもらって構いません。その代わり、お母さんには連絡させていただきますよ」


 父が言うと、乙戯はびくりと身を震わせた。よほど母親が苦手らしい。


「佐良助。母さんの部屋を片付けてやってくれるか」

「いま終わったところだ。適当に掃き掃除をして、床のスペースを空けて布団を敷いた」


 元は母の私室だったそこは、物持ちだった母の遺品で物置のようになっている。母は琴姫さんほどではないとはいえ、なかなか特徴的な人物だったようで、遺品はテレビゲームや音楽CDばかりだ。


「おい、というわけで部屋が空いたぞ」


 乙戯へ声をかけると、彼女は立ち上がり、父にぺこりと一礼する。そして母の部屋へ入る直前で振り返り、訴えかけるような目で俺の顔を見た。


「なんだ、言いたいことがあるなら口で言え」


 乙戯が手招きする。仕方ないので従ってやると、


「あの、母には、その、黙っていて、ほしいんですけど」

「いや、直接、親父に言えよ」

「…………」


 俺は当たり前の返しをしたつもりだったが、納得がいかないのか、乙戯は返事をかえさず沈黙を貫いている。俯いて震えるのみだ。

 ……まったく、人見知りにも程があるだろう。


「それなら、琴姫さんでなく、九条に伝えておく。そこまでは譲歩してやろう。夕飯が出来たら呼ぶから、それまでは部屋で適当にくつろいでいろ」


 返答を待たず、リビングへ戻ると、父へ「琴姫さんへは俺から伝えておく」と伝える。

 さらに、一度、自室へ戻り、九条へとコールする。


『なに?』

「お前の妹を我が家に泊めている。琴姫さんへは伝えるな。以上だ」

『……乙戯と付き合ってたの?』

「何故そうなる。図書館のあいつの住まいを俺が破壊してしまったから、仕方なく我が家へ泊まらせてやっているだけだ」

『あぁ、そう』


 小さく息を吐く音が聞こえる。


『了解。母へは伝えないわ。破壊って何したの?』

『AVルームの扉ガラスをバットで割った』

『大体の察しはついたわ。図書館の修理はもう手配したの?』

「まだだ。頼んだ」

『母へ伝えることになるから、乙戯の所在を察せられる可能性が高いけれど』


 あぁ、それもそうか。


「では、こちらから父に言っておこう。父もあれで職員なのだからなんとか出来るだろう」


 九条から「そう」と返事がかえったのを最後に、通話が切れた。


 俺はスマホを枕の脇へ放り、ベッドへ身を放る。

 今日は疲れた。朝から琴姫さんに会って、図書館で切見の相手をして、乙戯に催涙スプレーを吹き付けられ、本当に長い一日だったと思う。ヒップホップにどっぷり浸かり、時折、DJの真似事をするくらいの俺の日常の中で、こんな一日はかなり珍しい。まぁ、たまにはこんな日があるのも悪くはないが。


 さて、もうひと頑張りするかと、俺は起き上がり、キッチンへと移動する。冷蔵庫の中から適当な野菜と肉を取りだし、包丁で刻み、フライパンに放り込んで炒める。味付けは、味噌にみりん、料理酒で済ませた。

 リビングでビールを飲む父の背中へ「図書館のAVルームの扉が壊れていたから業者を呼んでおいてくれ」と声をかけると、乙戯を呼びつけ、リビングで三人、夕食をとる。

 父が何度か乙戯へ声をかけたが、彼女は無視を決め込んで、無言で肉をつつくのみだった(観察していると、野菜には一切手をつけず肉だけを食っていた。図々しい限りだ)。


 洗い物は父に任せ、風呂へ入ると、ようやく就寝だ。

 一曲だけチルアウトな日本語ラップソングを聴き、ベッドへ身を預けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る