あるあるその16 貯金しようと言い過ぎ
日本人は貯金が大好きです。
世界で流通している日本円の半分は貯金という形で存在しているとも言います。
ただ、何でもかんでも貯金すればいいというわけではないです。
物事には限度というものがありまして、その限度を超えて貯蓄に走るのは「毎日10グラムの重りを足していく」のと同じです。
100日でおよそ1キロ、1年で3,65キログラム、3年もすれば10キロの重荷になります。
適度にお金を使わないと精神が死にます。
なぜならお金を使うこと「それ自体」が大なり小なりストレス解消になるので、限度を超えた節約はストレスが発散されず、確実に精神を蝕むからです。
これは実際体験談として身に沁みついています。
私は「会社の自動販売機のコーヒーを買わずにスーパーで売っている6本セットの缶コーヒーを買って飲む(そっちの方が安いから)」習慣をつけようとしましたが、「飲み物の内容を決められない」事に余りにも惨めで虚無な思いをして、結局1週間も続きませんでした。
その頃は昼休みになると体内に10キロの鉛が入っているのでは? と思えるような重さと鈍痛に毎日支配されていました。
ある日はコーヒー、ある日はオレンジジュース、ある日はコーラ、ある日はミネラルウォーター。と飲み物を選べることがいかに精神衛生においていい影響を与えるかを実感できました。
「数ある飲み物の中からコーヒーだけを選び続ける」のと「コーヒーしか選べない」のでは一見すると同じように見えますが、天地ほどの決定的な差があるんです。
確かに無駄遣いしていると前には進めませんが、適度な(まぁこれが難しいわけですが)無駄遣いというのは無駄ではなく、精神的にかなり有益な物になります。
風邪を引いたからといって何でもかんでも薬を片っ端から買ってきてがぶ飲みしても治らないのと同様、とにかくただガムシャラに貯金しろと言い続けるのも、やはり有害な事なのです。
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