祝福
おはよう。まだ見ぬ君へ。
君はこの世の眩しさに、そして悲しさに耐えきれず、声を上げて泣き出すだろう。
そうして漏れ出す泣き声は、多くの祝福を受ける。
祝福は必ずしも君のためではなく、周囲の幸せのためのものかもしれない。
むしろ君にとっては、呪いのように感じられるかもしれない。
ハッピーバースデー。
君はこの美しくも愚かな世界に生まれ落ちた。
これから先、君は多くの試練に行く手を阻まれることになるだろう。
あまりの辛さに、投げ出したくなることもあるだろう。
耐えきれなくなったら、投げ出してもいい。
でも、どうか──
どうか、最後の一瞬まで。
君の旅路に幸あらんことを。
閑話 すずらん。 @tamahachi
現在ギフトを贈ることはできません
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。閑話の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます