25.障害者

どんな夢も 自分にとってしか意味はなく

他人からしてみれば 普通に生きられていないことの原因でしかない

言わば障害なのだ 語ったところで「だから何?」と言われるだけ

夢も希望もないことを言われて「そんなことより」と続けて言われるのが落ち


今さら 焦がれることのなかった普通に 惑わされはしない

後悔だけでなく 恥まで残る人生を送るくらいなら 死んだ方がましだ


自分の考えを中心として世界は回っている などという考えなど持ったこともない

いろんな人がいていろんな考えがある ということなど大前提だと思っていた

その上で考えを述べたまでなのに 今さら大前提を突き付けられても唖然とするしかない


夢は語らない 一度でも語って馬鹿を見るのはこちらだ

本音も本心も心に仕舞った だから出てくるのは心にもない言葉だけ

それを見抜いて呉れたなら 夢の一つでも語ろう

夢という障害を持った人間だということを その時初めて打ち明けよう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る