10.不幸根絶

幸せに死ねる人などそうはいないのかもしれない

だとしたら人は大半不幸なのだろうか

もしそうなら人は何のために生まれてくるのだろう

人は何のために死んでいくのだろう


その人が幸せだったかどうかなど

その人でもない限りどうでもいいことの筈なのに

どうして僕はそんなことを気にするのか

というよりなぜ気にしたがるのか

本当であれば他人の生死すら関知する立場でもないというのに・・・


死んだ人の幸せや不幸より

まだ生きている人のこれから死んでいく人の幸せについて考えるべきだ

死んだ人は死んだそれでおしまい

それ以上慮る意味はない

その人がまだ生きているのなら

生きているその人のことを少しでも思いやらなければ・・・

幸せに死ねる人を一人でも多くと願うのなら

不幸な人生など送らせてはならないという想いがあるのなら

まずは自分改革に取り組まなければ・・・


少しでも怒らない人になろうと決意する

人を嫌う自分を嫌いになるよう努める

素直に謝れない時は「いつもありがとう」と感謝に代えて伝える

そしてそれらを身近な人の幸せのために始めてみる――


「何のために」と考えることが

自分を取り巻く世界に一筋の光をもたらす

その光が不幸という不幸に悉く射し

見事根絶していってくれるだろうことを僕は切に願っている

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