8.安全圏
水しぶきの掛からない所に居よう そこはきっと安全圏
一滴も掛かってはいけない 服にも 靴にも 帽子のつばにも
水たまりのない所に居れば もう そこは絶対的安全圏
でも それはそんな場所があればの話で 水たまりのない所なんて――
そこかしこで誰かが泣いている
子供も大人も 分け隔てなく 所嫌うことなく
どこか遠くで何か聞こえる
人の声のような そうじゃないような・・・
何か聞こえたらそこを離れよう
離れて確かめてみよう
もう何も聞こえないかどうか
遠くに耳を傾け 近くで耳を澄ます
たとえ何か聞こえても
聞こえないふりをしてしまえばいい?
――安全圏を確保 それはもう絶対
さぁ 最優先事項を確認しよう・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます