このエッチを見せつけなさい

端正なヨシキの顔が、ギラギラと欲望のオーラをまき散らして、目の前にある。

こんなに近くから見つめられたら、理性も道徳もショートしそう。

ちょっと(ってか、かなり)意地悪なところはあるけど、やっぱりわたし、ヨシキの顔が好きだ。


「こっ、ここなんなの? なんか人が…」


ドギマギしながら、わたしは訊いた。


「さすが真夏。みんな大胆だな」

「だから…」

「この公園、外エッチの名所なんだよ」

「なんでそんなとこに…」

「麗奈がしたそうだったから」

「わっ、わたしは別に…」

「そう?」


瞳に残忍な光をたたえて口の端を意地悪そうに上げ、ヨシキは顔を近づけてくる。

なんか、、、 からだが火照る。

わたしは反射的に瞳を閉じた。


「ん… んんっ」


顎に手をかけて強引に顔を持ち上げたヨシキは、猛獣が獲物に喰らいつくように、あたしの唇にかぶりついた。息ができないほど、荒々しいキス。

そのまま怒涛のように、わたしのからだをむさぼっていく。


幹にからだを押しつけられたまま、ワンピースの前ボタンをはずされ、フロントホックのブラもはずされる。

ポヨンと勢いよく飛び出したふたつのふくらみに吸いつきながら、ヨシキはスカートの裾から手を突っ込む。下はオーバーニーソしか履いてないので、いとも簡単にヨシキの指はショーツのなかへ滑り込み、わたしの秘部をまさぐりはじめた。


こんな野外で、人の気配もするっていうのに、それが妙に刺激的で、気持ちいい。

いつもより簡単にイッたあたしは、脚がガクガクして、しゃがみこみたくなる。

そんなあたしのからだをヨシキは片手で支え、愛撫を続ける。

何度も何度も、絶妙なヨシキの指使いで、昂まりに達してしまう。


もっと、太いのがほしい!

指なんかじゃなく、もっと大きなもので、あたしのなかをいっぱいにしてほしい!


充分に濡らしたヨシキは、あたしを後ろ向きにして樹の幹に手をつかせると、スカートをたくし上げた。

丸出しになったお尻を掴んでショーツをずらし、熱く強ばったものを、わたしのなかにずっぽりと埋め込む。


「はぁっ。ん、んっ… い、いい! ヨシキぃ、、、」

「そんなにいいのか?」

「うん。いい。いいよぉ。もっと、、、 もっと激しく突いて!」

「こんなに人のいる場所でよがるなんて、麗奈は見せたがりの淫乱だな」

「人がいるの? そんなの、、、 恥ずかしい」


エッチに夢中になって忘れてたけど、あたりを徘徊している出歯亀に、わたしの痴態も見られてるかもしれない。


「恥ずかしいか? じゃあ、こういうのはどうだ?」


そう言いながら、ヨシキはあたしのからだをグイと引き寄せた。

繋がったカッコのままで、ふたりとも芝生の上に倒れ込む。

あたしを上に跨がらせて寝っ転がったヨシキは、背後から太ももを掴むと、グイとつま先をあげ、大きくM字に脚を開かせた。


ええっ!

こんなカッコ、向こうからあそこが丸見えじゃない?!


「やめて… 恥ずかしいっ」

「そうだろな。モロ見えだもんな。もっとよくしてやるよ」

「いやっ、やめてよ、こんなカッコ!」


からだをよじって逃げようとするあたしを、がっちりと両腕で固めながら、

嫌がるわたしにお構いなしに、ヨシキは激しく下から突き上げた。


なんなの、このプレイ。

茂みの向こうに、たくさんの視線を感じる。

ネットに自分のエロいカッコを晒したときみたいに、、、


ううん。

今はリアルで見られてる!


ヨシキに下から突き上げられ、あそこがいっぱいに広がって、いやらしいよだれを垂れ流し、みっともなく喘いでいるサマを、ナマで覗かれてる!!


屈辱といっしょになって押し寄せてくる、この解放感!

興奮するっ!!!


もっともみくちゃにして!

その巨根でわたしを突きまくってっ!

壊れるくらいグジャグジャにしてぇっ!

こんなにめちゃくちゃに貫かれてるあたしを見てぇっ~!

いっぱいに広げられて、でっかいチンコが入ってるわたしのあそこ。

みんなもっと見てぇっ~~!!!


思いもよらない新鮮な快感と刺激で、あたしは簡単に果ててしまい、からだに力も入らなくなって、あとはもうヨシキのおもちゃにされるだけだった。




「ひどい。こんなのって… 人に、、、 見られたかもしれないし」


コトが終わり、快感の波が醒めてしまうと、いろいろ回りが見えてくる。

ショーツをはき直し、乱れた服を整えながら、改めて、自分がとらされた痴態を思い出す。

あまりに屈辱的で赤裸々なカッコに、あたしはヨシキをなじった。


「ってか、ずっと見てたぜ。あそこから」


前方の茂みを指さし、しれっとヨシキは答えた。思わず顔が赤くなる。


「え~っ。気づいてたなら言ってよね。恥ずかしいじゃない!」

「でも、おまえも気持ちよさそうにしてたし、まあいいかな〜って」

「そんなことないもん!」

「麗奈は見られるのが好きだな。自分のエロいカッコを」

「だから、、、 そんなことないって!」

「そうか?」

「だいたい、自分のカノジョとのエッチを人に見せつけるなんて、ひどすぎるわよ。ありえないし」

「え? カノジョとかじゃないし」

「えっ?」

「オレと麗奈って、別にカレカノじゃないじゃん」

「…」


あまりの意外な発言に、あたしは言葉を失った。


「そんなの麗奈も承知してると思ってたけどな。オレたちってただのセフレじゃん」

「…」

「え、なに? それとも麗奈って、オレのこと彼氏だと思ってたの?

もしかしてオレに惚れてるの?? そっか~。そうだったのか~」


大袈裟に言うと、ヨシキは勝ち誇ったような笑顔を浮かべた。

ムカつく!


「バ、バッカじゃない? セフレに決まってるじゃない。ヨシキなんてただのセフレのひとりよ。あんまりつけ上がらないでよね!」

「そうか。悪かったな。じゃあ、オレ明日早いから、そろそろ帰るわ」

「あたしももう帰る。ちゃんと送って!」

「そのくらいしてやるよ。セフレでもな」


そう言ったヨシキは声を押し殺して、『ククク』と笑う。

なんか、、 ムカつく。

全身の血液が逆流してるみたいで、目の前が真っ赤になってくる。

どうしてあたしがこんな非道い目に遭うのよ。


プライドはズタズタ。

許せない!

ヨシキめ、、、

絶対仕返ししてやる!!


つづく

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