あたしをメチャクチャにしなさい

「悪りぃ麗奈。今日は早めに帰らないと」

「え? どういうこと?!」

「明日仕事が早いんだ。今日は最終に間に合うようにしような」

「最終って、、、 あんまり時間ないじゃん。もっとゆっくりしようよ」

「だから、仕事が」

「仕事とあたしと、どっちが大切なわけ?」

「はは、、、 とにかく、時間になったら、オレだけでも先に帰るぜ。おまえはゆっくりこの部屋で遊んでていいからさ」

「そん、、」


反論しかけて、ヨシキの目が笑ってないのに気づく。

それを見て、こちらも一気に醒める。

なんか、あたしばかり執着するのは、みっともない。

あんまりすがりついても、ヨシキをつけあがらせるだけだし、そんなのあたしのプライドが許さないし!


「、、なんてね。実はわたしも明日、朝早いんだ。ヨシキもあんまり期待しないでね。今日はさっさと帰るわよ」

「期待、か… はは。そんなにすぐに帰りたいのなら、なにもしないでもう出てもいいんだぜ」

「え~? 今入ったばっかりじゃん。料金もったいないじゃん」

「それもそうか。じゃあ、してやるからベッドに行けよ」

「してやる、、、」

「早くしないと時間なくなるぜ」

「…」


、、、なんか、ムカつく。

その上から目線。

まるであたしが『エッチして』って、お願いしてるみたいじゃない。

ふざけないでよ。

あたしとやりたい男なんて、掃いて捨てるほどいるんだから!

エッチできて感謝する立場なのを、忘れないでほしいわ。


「あ〜あ。。。 なんか、、、 もうどうでもいいわぁ、、、、、」


すっかり気分が萎えて、ひとりごちたあたしは、大きな吐き出し窓のそばに立ち、なんとなくカーテンを開けて、外の様子をうかがった。

夜景が綺麗。

たくさんのイルミネーションが色とりどりに輝いてて、思わず目を奪われる。


しばらくそんな景色に見とれてると、ヨシキが近づいてきて、あたしを後ろから抱きしめた。

おなかにまわしたヨシキの手を払いのけ、あたしは邪険に言った。


「イヤ。触らないでよ」

「いいじゃん。ここでやろうぜ」

「イヤよ。そんな気分じゃない」

「じゃ。そんな気分にしてやるよ」

「もう無理だって。ほんとにもう、帰ってもい、、、」


その言葉が終わらないうちに、ヨシキはあたしの顎に指をかけ、強引にこちらを振り向かせると、いきなり濃厚なキスをしてきた。

無理やり唇をこじあけ、舌を入れてくる。


荒っぽすぎる、、、

けど、それがなんかワイルドで、ちょっと感じちゃう。


「、、、っぷ。イヤ、やめてよ、もうっ」

「オレに任せろって」

「なっ、なになに? もう! イヤだって」


半分感じつつも嫌がりながら、あたしはヨシキの手を振りほどこうとする。

だけどヨシキは、あたしの腕を壁に押しつけて反撃を封じると、反対の手で胸を鷲掴みにしてくる。


すごい力。

かなわない。


やっぱり、こういう圧倒的なパワーの差は、男を感じて、それはそれでジュンときてしまう。

相手がすっごいイケメンのヨシキだから、ってのもあるけど。


スカートの脚の間に自分の太ももを突っ込み、脚を閉じられないようにしたヨシキは、ショーツ越しに敏感な蕾をさぐり当て、指の腹で擦り上げてくる。


「イヤ、いっ、、 ゃ、、、 いっ、や、あ、、、 あっ」


抵抗する声が少しずつしぼんで、よがり声に変わっていく。

こうして力づくで自由を奪われて、愛撫されるのって、すごくいい。。。


「パンツが湿ってきたぜ。嫌がってるくせに、濡れてるんじゃないか?」

「そんなこと、ないもんっ、、、」

「嘘つけ」

「濡れてなんか、、ないって、、、」

「確かめてみるか? 嘘だったら、おしおきだからな」

「あっ、、」


ヌルリと滑るように、ヨシキの指はいとも簡単に、蕾のなかへ吸い込まれていった。

その瞬間、ビクンと腰が震え、一瞬、エクスタシーに達する。


「悪い子だな、麗奈は。もう、こんなにしてやがる」

「、、、もうっ。ヨシキ、、、 あ、、あっ」


巧みな指使いに、快感のうねりが何度も押し寄せてきて、あたしはヨシキのなすがままになっていた。


「ほら。おしおきしてやるから、窓に手をつけよ」


そう言いながら、ヨシキはあたしを窓の方に向けると、脚を開かせて腰をグイッと引き寄せた。

“カチャカチャ”と、ベルトをはずす音。

まさか。

こんな窓辺でするつもり?


「イヤ。恥ずかしいじゃない。外から丸見えよ?」

「心配するなって。オレの方からも麗奈のプリプリの尻が丸見えだから」

「えっ。やだ。ヨシキったら、ヨ、、あっ!」


膝までショーツを下げ、スカートとパニエをめくったヨシキは、あたしを窓に手をつかせたまま、荒々しく腰を掴むと、バックから一気に、固くなったもので貫いた。

たちまち、破裂しそうなくらい、ヨシキのものでいっぱいになる。

襟ぐりの開いたトップスを下げて、おっぱいをむき出しにしたヨシキは、両手でたわわに揉みしだきながら、激しく腰を振る。

“パンパンパン”と、いやらしい音が、BGMもない静かなホテルの部屋に、やけに響く。


「夜景がいい眺めだろ。オレもいい眺めだぜ。ほら。もっと声、聞かせろよ」

「あっ、あっ、ああ〜っっっ、、、」


そう言いながらヨシキは力強く、腰を打ちつける。

ひと突きする度によがり声が漏れ、自分の吐き出す声に余計に興奮してしまい、あっという間にあたしは達してしまう。


気がすむまで後ろから攻め立てたヨシキは、体勢を入れ替え、両膝の裏を両手で抱えてあたしを持ち上げると、繋がったままベッドへ倒れこんだ。


完全にヨシキにやられるがまま。

でも、それが気持ちよすぎる。

もっとあたしを、メチャクチャにして!


ベッドの上でもヨシキは、あたしを怒濤のように攻めまくった。

ロリータ服は最後まで脱がさず、あたしを四つん這いにして下から突き上げ、またたく間にイカせてしまう。


飛んじゃう!!!


さっきまでの鬱憤も不満も、みんな真っ白。

やっぱりヨシキとのエッチって、最高!

あたしたち、相性が抜群にいいみたい♡

もう、永遠に離れられない!!


つづく

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