あたしに恋に堕ちなさい

、、、膨らんでない。


なんなの?

このあたしが、こんなエロいポーズを見せつけてるっていうのに、全然欲情してないの?!

ありえない!

もしかしてこいつ。ED? ホモ?

それとも、オッキしてもわかんないくらい、すんごくショボいモノしか持ってないの?


「あ~あ。なんか疲れちゃった」


だらしなく手足を投げ出し、あたしはため息ついて言った。

ヨシキはわたしがやる気をなくしたのを察すると、ファインダーから目を離して、カメラを持ったまま隣に座り込む。


「ちょっと休むか。今撮った画像見る?」

「ええ、、、」


生返事したあたしの目の前に、ヨシキはカメラを差し出すと、モニタに今撮ったばかりの画像を映し出す。


「え? なんか、、、 すごい!」


思わず身を乗り出して、あたしはモニタに見入った。

やっぱりヨシキの撮る写真って、綺麗!!

姫ベッドに横たわるあたしは、誘うように色っぽい表情をして、すごくセクシィ。

うしろでは、キラキラまたたくシャンデリアの灯りが玉ボケになってフワフワ漂ってて、とっても幻想的。

それに美白!

こんな薄暗い室内で、よくこんなに綺麗に撮れなって、感心するくらい。

次々と映し出される美しい画像あたしに、テンションは一気に回復した。

これならショボい『ポークビッツ』だとしても、許せるかも。


「ちょっと、エロ過ぎたかな?」

「ううん。そんなことない。すっごく綺麗に撮れてるわよ。感動しちゃった」

「そうか」

「でもヨシキって、モデルがこんなエロいカッコしてても、全然なにも感じないの?」

「そりゃ感じるに決まってるじゃん。だけど撮影中はクールでいることが、オレの美学なんだ」

「ふぅん…」


…美学ね~。


そう言えば、夏コミ合わせのROM写真集を作ったとき、撮り下ろしを頼んだカメコはみんな、あたしのエロい衣装とポージングを見て、オッキさせてたけどね。

ノマドなんか脂汗かいて、ハァハァと鼻息を荒げてジーンズの前をパンパンに膨らまして、ワンワンポーズでお尻を高く突き出してるわたしの周りを、のたくりながら撮影してて、みっともなかったっけ。

やっぱりヨシキは、他のカメコとひと味違うわ。


「ね。もっとよく見せてよ♪」


モニタに視線を戻すと、あたしはヨシキにぴったりからだをくっつけた。

カメラを覗き込むようにすると、自然とヨシキの二の腕にわたしの横乳が当たる。

そのままムニュッと胸を押しつけたまま、あたしは画像を見ていた。


「麗奈って、、、 柔らかいな」

「え?」


その言葉に顔を上げる。

微かに照れたような微笑みを浮かべて、ヨシキはあたしを見下ろしている。

視線を落とすと、ジーンズの前がこんもりと膨らんでるのがわかる。


「撮影中はクールでいるんじゃないの?」

「今は撮影してないし」


そのままヨシキは、熱っぽい瞳であたしを見つめた。

ん~、、、

なんかいい雰囲気。

あたしもヨシキの瞳を見つめる。


1…

2…

3、4、5秒…


8.2秒見つめられると、男は恋に落ちるらしい。

思いのすべてを目ヂカラに込めて、あたしはヨシキを見つめ続けた。


「麗奈、、、」


小さくささやいたヨシキはゆっくりと顔を近づけながら、瞳を閉じていく。


ヤッタ~~~!!!!

キス来る☆ーーー(≧▽≦)ーーーッッ☆!


興奮を抑えながらあたしも瞳を閉じ、ヨシキの唇を受け入れた。

確かめるように軽くくちづけたあと、今度は貪るようなディープなキス。

ヨシキの舌が生き物のようにうごめき、あたしを快感へと導いていく。まるで、エッチに持ち込もうとするような、濃厚なキス。


「あっ、あん。いい…」


思わず声を漏らしてしまう。

気がつくとコスチュームの前ははだけてて、いつの間にかブラのホックもはずされ、ふたつの胸はすっかりあらわになっていた。

すっ、素早い!


「やん。恥ずかしい、、、」

「綺麗だよ、麗奈。神々しいほど素敵だよ。まさに女神さまだ」


そう言いながらヨシキは、あたしの胸をたわわに揺らし、薄ピンクのポッチに吸いついた。

ミニのプリーツスカートのなかに滑り込ませた指が、ショーツをずらし、確実にわたしの快感スポットを探り当てて、巧みに攻め立ててくる。すっごい上手!


「あっ、、 いい。すごいよヨシキっ! ああっっっ!!」


怒濤のように押し寄せる快感に耐えきれず、わたしはヨシキの頭を抱え込んで叫んだ。


もっとほしい。

ヨシキのなにもかもが!


つづく

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