第3話(ほぼ自己紹介回)
「皆さん、ケーキを食べる前にお互い自己紹介をしませんか?お互いにどの様な人なのか知っていたほうが良いかも知れないので。ここで自己紹介をしない方は、周りの人から怪しい人として見られる可能性があります。それでも自己紹介したくない人は、パス、と言ってください。」
これで自己紹介をしたくないという人はいないはずだ。君も、よくやったというような表情でこちらを見ている。
「そっ…そんなこと言ってるお前が一番怪しいじゃねえか!みんなに強要する前に自分の紹介しろよ!」
壁を叩き叫んでいた大男が急に大声を上げる。いきなりあの大男が大声を出したからか、場の空気が一変して冷たくなる。君以外のこの場にいる人間は、全員僕の方を見ている。君はただただ冷静に大男の方をじっと見つめていた。
「分かりました。では僕が最初に自己紹介するという形でいいでしょうか。」
確認を取らなくていいというような表情で君がこちらを見てくる。君以外の全員が静かに頷く。
「僕は
君が次は自分が、という目でこちらを見てくる。君以外の周りの人の大部分は僕がすんなり自己紹介したのに驚いているのか傍にいる人と顔を見合わせている。
「じゃあアタシも自己紹介させて貰おうか。アタシは
君はクールな部分を持ち合わせつつ、男よりも男らしい一面のある女性で、僕の幼馴染。勉強もスポーツも両方得意で、女子からもモテる典型的なイケメン女子。
さっきまで僕の事を毛嫌いしていた大男が口を開く。
「俺は
大男、武志が自己紹介をしたからか、皆自己紹介をしようと口を開く。が、それよりも一足先に自己紹介を始めたのは先程まで母親に助けを求めていた、小さな少年。
「おいらは…
「では次は私が自己紹介させて頂きます。
この3人は目立っていたメンツだった為、早めに情報を知れたのは助かった。だが残り7人も自己紹介を聞くとなると先が遠い。
取り合えずこの後重要になりそうな人物を頭の中でまとめてみた。
まず一人目。
そして2人目、
最後の3人目は
後の4人はこれと言って特に特徴のないメンバーだった。
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