第28話 真夜中の情事 上

 女は優しく…ナガミチの耳たぶを口の中に含んで転がした。

 それから、ゆっくりと首筋から鎖骨の所まで舌先でなぞると、再び耳まで上がり、また、耳たぶを小さな口に含んで転がす。


 ナガミチは小さな吐息を吐く。


 女は鼻を首筋に当てると小さく笑いながら、ナガミチの首に回していた腕を外し、ナガミチの両頬にやさしく冷たい掌を当て、

 「事が終わったら、私の生命力をあなたに分けてあげる…。」と、口角を上げながら悪戯っぽく微笑み、ナガミチにゆっくり寄り添って…、右手の人差し指で顎から鎖骨、胸、乳首から腹筋をなぞり、着ている服の裾から手を中に入れて服を脱がすと、小さな唇から小さな舌を出して顎から鎖骨、そして、乳首へと進み、乳首を唇で優しく包み込む、と同時に、右手を背中にまわして背中を優しく這わせながら、腰からゆっくりと股間に持ってきて、ズボンの上から固くなりかけている陰茎に触ると、乳首を含みながら上目使いで

 「あら…、立っているじゃない」と、言葉にして目を細める。


 女は乳首を吸いながら、右手で陰茎をゆっくり型取りいきり立たせると、ズボンの中に手を入れて直接触り、優しく亀頭のふちを指の平でなぞりながら、陰茎へと移動して優しく握り、親指を亀頭の先端まで這わせ、そこを円を描くように愛撫をする。

 亀頭の先が少し濡れだした感触がわかると、目を細め微笑みながらズボンを下ろす。


 ナガミチも腰を浮かせると

 「あら…ありがとねっ」と言葉にしながら男の象徴を露出させ、ゆっくりとしごき始めた。


 声が漏れるナガミチ。


 女は、舌の先を這わせながら下へと移動する。

 胸の下、腹筋…そして、へそから陰毛のあたりまで来ると、イチモツから手を離して、睾丸を優しく愛撫しながら包みこみ、ゆっくり何度かこすり合わせて、再び陰茎へと冷たい手を移動させて優しく包むように握った。

 直径5センチ、長さ20センチくらいあるイチモツに鼻をあてて、上目使いでナガミチの顏を見る、そして、イチモツの付け根に舌の先をを当てると、ゆっくりと小刻みに動かしながら亀頭にむけて這わせた。


 亀頭に触れると、小さな唇を熱くなっている亀頭にまとわせ、ゆっくりと潤んだ唇から抵抗を感じさせるように口の中に含んだ。

 口の中で亀頭の裏側を、舌先を使って陰茎と亀頭の境目を何度かなぞってから、再び、ゆっくりと小さく潤んだ唇を使って、抵抗を感じさせながら亀頭の先端まで潤んだ唇を這わせてだすと、ねっとりとした女のつばナガミチしるが絡み合った糸が、亀頭から唇までつながっていた。


 女は優しく、イチモツをシゴキながら、亀頭の先を舌先で愛おしそうにクルクルと、巧みに唾と汁を絡めながら混ぜ合わせ、しんなりと混ざりあった感じも温かくなったところで、ゆっくりと潤んだ唇をまとわせながら、再び口に含んだ。


 今度は、口の奥、喉の入り口あたりまで入れると、陰茎を甘噛みしながらゆっくりと引く、陰茎と亀頭の境目に前歯が当たると奥へと入れ、また甘噛みの状態で引くと、イヤらしい音を立てて口から出し、亀頭の裏を舌で這わせてから、再び小さな口に入れると、今度は少し早めに顔を上下運動しながら、男の象徴の形を口の中で味わう。


 イヤらしい音…、女の唾とナガミチの汁が、女の口の中で交わり絡み合う音が、女の口が上下に動くたびに唇の脇から…イヤらしく漏れる。

 右手は陰茎を優しく包み込みながら、顔の上下に合わせて動かす。


 ……気持ちがいい……。

 ナガミチから、何かを我慢しているような声が漏れ、呼吸が速くなる。


 女も喉の奥から、吐息交じりの呼吸音が漏れる。

 ゆっくりと口からイチモツが離れると、女の唾とナガミチの汁が絡み合ったつややかな糸が長く伸び、その糸を女はうっとりとした視線で見つめながら、巧みに薬指で絡めるときびすを返したように動いた。


 ナガミチの腰の辺りをまたいで立ち膝の状態になると、絡めた薬指を小さく潤んだ口に当て、舌を大きく出し、なまめかわしく舌先を使って、指の付け根から舐めはじめる。

 ゆっくりと指先まで行くと、再び付け根まで舌先を移動させ、今度は舌の平をつかい大胆に舐める。


 なまめかわしくうっとりとした表情でナガミチを見ながら、指を潤んだ小さな口に含んで、舌を絡めてよだれをつけると、舌を共なってゆっくりと出し、指の付け根から指先に、舌の平をつかい大胆によだれを絡めて舐めたら、今度は中指を伴って舐める。

 何度か二本の指を舐めて、しっとりと濡れた状態になったら、小さな口へとゆっくりと入れる。


 小さな口がイヤらしい広がりを見せ、その開かれた口の脇から光るよだれがうっすらと見えた。


 二本の指に舌を絡めて自分の唾液にまみれさせると、その指らをゆっくりと潤んだ小さな口からだし、小さな唇を舌でゆっくりと舐める、その表情が、なんとも言えないあでやかさを見せている。


 その濡れた指の手を、ゆっくりと唇から顎、細い首、そして、鎖骨から黄金のネックレスチェーン…、黒みを帯びた赤く透明感のあるペンダントトップを通り、胸元にゆっくりと移動させると、胸の谷間から大きく張りのある胸の下の線を、ゆっくりとなぞり、小指と親指で胸を優しく包むと、一つ…二つ…と小さく揉み上げる、そして、ゆっくりと胸の上…、乳首の辺りまで動かすと、その手を乳首の辺りで、乳首を刺激するように手首まで静かに滑らす。


 眉間に皺をよせて感じている、めかわしい表情を浮べると、悪戯っぽく微笑んでから自分の指先に視線を移す。


 手首をゆっくりと反転させながら親指の先を乳首にあて、少し乳首を押すと、ほんの少しだけだが親指の先が沈み込む、その指を下へと移動させる、移動したあとに残る弾力のある張りの余韻が、なんとも理性を刺激する。


 胸の丸みを抜け、引き締まって見える腹部に達したときに、ちょっと驚いた顔を見せる、そして、悪戯っぽく微笑みながら、なまめかわしく腹部を通らせて、スカートの裾まで持って来ると、腰をくねらせながらゆっくりとスカートの中に入れ、股間に指を持って来きて、何度か割れ目に濡れている薬指と中指を沿わせて動かし、ゆっくりと膣口に挿入した…。


 「ん…ん、んぅ~ン……。」といやらしい声を上げ、肩をすくめながら頬を赤らめてナガミチをうっとりと見てから、いやらしく目を閉じて、その指を膣内で動かす。


 二本の指の第一関節と第二関節を器用に動かし、膣口裏側にある、女の喜びを刺激する場所を搔き出すように刺激すると、子宮の奥から愛液が溢れてくる。


 ゆっくりと目を開けて、うっとりした目でナガミチを見ながら、その指を取り出してナガミチの口元に持って来る。


 メスの匂いがする…、その匂いは、オスを刺激する媚薬な匂いであった。


 ナガミチの唇に、愛液まみれの指を塗り込むように押し当ててから、イヤらしくナガミチの口に入れた。

 その指にナガミチは舌を這わせると、女は微笑む。

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