第2話 青と白の飛行機のこと
<本エピソードは「飛行機を文字で描写するのがツライ」という話なので、画像付きバージョンのほうがより伝わりやすいかと思われます。画像付きをお好みの方は、小説家になろう版「ちっちゃいけど、お国を守ってるつもりです。」の「☆補足ネタ②」のほうをご覧くださいませ>
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作中に出てくる「ブルーインパルス」は、私にとっては極めて日常的な言葉なのですが、「ちっちゃい……」を書き始める際にふと「この名称は世間では一般名詞に準ずる知名度があるのだろうか」と心配になり、念のためにとツイッターで「『ブルーインパルス』が何か知らんというお方はおられるか」という趣旨の質問をいたしました。
すると、「知らん」という回答がそれなりに返ってきて、えっ、そ、そうなんだ、と愕然……。
ブルーインパルスというのは航空自衛隊の展示飛行専門の飛行隊で、平たく言うとアクロバットチームなのですが、自衛隊に興味のないお方がブルーインパルスをご存じないのは、よくよく考えれば当然の話でありましょう。
芸能界に疎い私がイケメン俳優さんの名前をほとんど知らないのと同じです。
ということは、作中に突然「ブルーインパルスが云々」と書いても「何やそれ」と思われることが多々あると想定した上で、そのような事態を回避するべくそれなりの描写なり説明なりを入れる必要が出てくるわけですが、これが結構、難易度高いです。
そもそも、何をどう説明したらいいんだろう。
ブルーインパルスの使用機体であるT-4の話なんかしても文字数ばかり食って全く話が進まないし、ブルーの沿革とか書いても間違いなく退屈なだけだし、飛行機の機動を細かく描写するとか絶対に無理だし、そもそもそんなにマニアックにやったら「ブルーインパルス」という単語が初耳の方々はその時点でブラバだろうし……。
ああ、困ったなあ、写真を載せられれば一発なのになあ。そしたら、「ブルーインパルスってのはこれです、これ!」って書いて終わりなのに!
残念ながら、カクヨムさんでは画像挿入ができないため、写真や絵で文章表現を補足するというセコい手は使えず、本編「官庁訪問(2)」で苦し紛れに書いたブルーインパルスの描写は「青と白の飛行機」の七文字。めっちゃシンプル。良いのかこれで。
まあ、そのお、主人公の子供時代の回想シーンで出てくる文言ですので、子供の視点と語彙力で表現したってことでご勘弁くださいまし。
ギョーカイ特有の固有名称やら装備やら専門用語やらが出てくる話を書くのは大変難しいです。説明する部分とはしょる部分、どうやってバランスを取ったらいいのでしょう……(嘆き)。
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