最終話 ヤンデレくノ一ちゃん

 おえ。車酔いした。すげえ運転が荒いんだもん。

 ここはどこだろ? 山の中で目の前にはでっけえ倉庫らしいものが。でっけえシャッターが上がる。中から強面のおっちゃんたち、百人ぐらい出てきた。


「兄ちゃん? ヒモで縛るさかいに、なに、痛くはせんよ」


 あ、わかった。多分、俺はくノ一ちゃん姉妹をおびき寄せるエサになっているんだ? くノ一ちゃん、来たらダメだ!

「アニキ、そろそろですぜ」

 え? 来るの? ダメだ! くノ一ちゃん姉妹‼️

 そうして俺はヒモで縛られて倉庫の中に。

 ヤバい、絶対にピンチだ!


 大きな爆発音が聞こえた。辺り一面には火薬の匂いが。くノ一ちゃん、来たらダメだよ! しかし現れたのはひとりの男性だった。


「ナニモンじゃ! ワレ‼️」


 強面のおっちゃんたちが威嚇を始めた。

 男性はこう答えた。


「ワシは病照流忍者一族の首領、くノ一姉妹の父親、その少年を返してもらおう‼️」


 やだ、かっこいい……。って、ちげえ‼️ 誰‼️


「兄弟たちよ‼️ こいつをやっちまえ‼️」

「「うおおおおおおお‼️」」


 え? え、どうしよう? 数で勝るはずの強面のおっちゃんたちの首が(ピーーー)して(ピーーー)になっているんだけど?

 って、忍者の首領、つええええ‼️


 しかし、首領の劣勢になる。残った強面のおっちゃんたちが銃を使い始めたからだ。


 え、俺にも銃を向けられている!

 ヤバい‼️


 俺は目をつぶった。

 そして、一瞬静かになる。

 あれ? どうしたんだろう?

 俺は目を開けた。


「男ならちょっとは抵抗しなさいよ?」

「お兄ちゃん☆ 大丈夫?」


 え? あれ、戦闘は? 終わったの?


「少年よ、大丈夫か?」


 俺はへなへなと力と腰が抜けた。

 俺は助かったらしい。

「ありがとう……みんな」


 笑顔のヤンデレ忍者三人組。

 しかし、目の色が明らかに暗かった。


 え? ヤバいの?


「さあ、アジトに来てもらうわよ?」

「お兄ちゃん☆ これからは私のものだよ?」

「少年よ、なあに、痛くはせんよ☆」







「う、うわあああああ‼️」



(終わり☆)

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ヤンデレくノ一ちゃんは俺だけを守りたい 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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