第4話 (ピーーー)して(ピーーー)した

「お兄ちゃんってよく見たらイケメンですね☆」

 え、お兄ちゃん? イケメン? そんなの初めて言われたぞ?

「ちょっとあんた‼️ 妹だからといって調子に乗るな‼️」くノ一ちゃんの迫力がすごい。

「あれ~? 私わかんない~☆」

「表に出なさい」

 え? くノ一ちゃん怖いんだけど?

「お姉ちゃんとケンカしてくるね☆ お兄ちゃん☆」

 妹ちゃん、お前もか。


 次の瞬間にはくノ一ちゃん姉妹が決闘を外でやり始めた。


 え。俺が悪いの? ヤンデレって何を考えているかわからないなあ。さて、この内に俺は帰ろう。

 その時だった。

「兄ちゃん? ちょっとエエか?」

 次は強面のおっちゃんたちに囲まれてしまった。

 え? どうしよう?

「ちょっと車に乗ってもらうで?」

「や、やめろー‼️ ぐはっ‼️」

 俺は強面のおっちゃんから腹パンを食らった。

 そして、くノ一ちゃん姉妹は俺に気付くことなく決闘を激しくしている。


 こういう時に助けてくれよ‼️


 どうする! 俺!

 俺を乗せた車が走る。

 うわあ……、絶対にヤのつく自由業の方々だあ……。

「兄ちゃん? 悪く思わんでくれよな?」

 俺はこくこく頷くだけだった。

「兄ちゃんには、エサになってもらうさかいに」


 こ、こええええええええええ‼️



(続く)

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