第3話 ぬわーーーー‼️

 くノ一ちゃんは短刀を取り出して強盗三人組のノドを(ピーーー)して(ピーーー)した。

 ひいいいいいいいいい‼️

 ヤバいって! 辺り一面が血の海だぜ‼️

 あ、ちびったかも。俺。


「私のデートを邪魔するヤツは何人たりとも許さない……。あ、ケーキ、まだですかー?」


 あ、くノ一ちゃんって本当にヤバいんだな。

 それでケーキ持ってくる店員さんはガクガク震えているし。いったいなんなの?

「イチゴのショートケーキ、おいしー☆」くノ一ちゃんの目がキラキラしている。ちょっと可愛いかも。……いかんいかん、人を殺してそれは異常だろ。

 俺とくノ一ちゃんは血の海の中でケーキを食べる。俺ってあれだよね? 神経がマヒしてきているよね?


 あれ? 誰か女の子が入って来た? え、忍者のくノ一らしい格好をしているけど?

「お姉ちゃん? デートなの? 私もする!」

 え、お姉ちゃん?

「あんた‼️ 何しに来たの‼️ 中学生はまだ買い食いダメでしょ‼️」

 いや、そこじゃねぇだろ!

「え、くノ一ちゃんは妹いたの?」

「うん」

 うわあ……姉妹揃って目の色が暗い。

「あ、はじめまして☆ 妹です。病照流忍者の一族のひとりです☆」


 なん……だと?



(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る