第2話 やめろおおおお‼️

 くノ一ちゃんと街中デートとなった。くノ一ちゃんの目が暗くなっているけど、笑顔で俺の腕にしがみついている。どうしよう、怖い、何かされそう。

「ねぇ? ケーキが食べたい☆」

「ごめん、金がない」

 次の瞬間には、俺はくノ一ちゃんから腹パンを食らっていた。

「これって愛情表現なのよ?」

 くノ一ちゃんがニコニコしている間に俺は吐き気をもよおしていた。

「わかった……ケーキを一緒に食べるか」

「わーい☆」

 俺とくノ一ちゃんはケーキ屋に来た。

「私はイチゴのショートケーキ!」

「それじゃ、俺はチョコケーキ」

 注文を済ませて席に着いた俺たち。

 くノ一ちゃんの目がやっぱり暗くてニヤニヤし始めた。ヤバい、くノ一ちゃんがヤバい人に見える。


 その時だった。


 店に押しかけたのは包丁を持った男の三人組。

 な、なんだ! 男版のヤンデレか?

「金を出せ‼️」

 あ、強盗ね? 俺はてっきりヤンデレかと思った。

 あれ? くノ一ちゃん、どこに行った?

 あ、強盗三人組の背後に居る。

 あーあ、強盗終わったな。



(続く)

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