第156話 重大なお知らせ
『重大なお知らせがあります』と娘にメールする。
めちゃくちゃ興奮して打つ手が……震える。
早く返事来ないかな。
娘はどう反応するかな?
ワクワクドキドキが止まらない。
職場でもパート仲間と盛り上がる。
「確かにイケメンだと思うよ」
「でしょ、ソウタのダンスも上手いと思わない?」
「……誰が誰かは分からない」
ガビーン。そうだよね。
じゃ、メンバー紹介するね。
仕事中です。掃除しながら力説する事、15分。
「そんなに好きならファンクラブ入ればいいよ!」
そっか、その手があった!
コンサート情報来るよ。
誕生日にはメッセージもらえるよ。
色々特典あっていいよ!
キンプリや嵐、AAAのファンクラブ情報を
みんな教えてくれる。
〈ちゃんと仕事しなさい!〉
「推しの子は決まってるの?」
「うーん、全員かな。七人全員、箱推し」
「コンサート行くなら決めておいた方がいいよ」
推しの子のうちわを持ってTシャツ着るんだって。
困るな、悩むな。決められない。
仕事が手につかないデバネズミ。
〈ちゃんと仕事しなさい!〉
デバネズミから娘へのメール✉️
『重大なお知らせがあります。
ついにデビューの日が決まりました!』
娘からの返信メール📩
『名古屋とかでライブしてくれたらいいね。
コロナ明けたら行きたいね』
まだデビューしていないボーイズグループの
コンサートに行く事を考えたら
二十才以上若返った気がするデバネズミ。
今年五十四才ですけど何か? 笑
だって幸年期だもの。
ビーファースト♡11月3日デビュー決定!
重大なお知らせってこれかい!
ビーファーストって誰やねん!? と思った方、
お付き合い頂き感謝致します。m(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます