第153話 囁きデバネズミ。夫へ

「明日から仕事だね、大丈夫かな?」

「まぁ痛いけど、しょうがない」


ムチウチ通院男おっとは二週間安静にしていた。

頑張って。優しい言葉かけられない。

だって恥ずかしいんだもの。


あっ、そうだ。いい事考えた。

妄想、いや空想囁きタイム。

今夜は添い寝デバネズミしよう。


女の子たちが囁いてる動画の真似しちゃおう。

体調の悪い方、また明日大事な仕事のある方は

スルーして下さい。一才責任は負いません。笑


チャレンジャーの方へ

囁いてます。想像しながらお読み下さい♡


♡♡♡デバ♡♡♡デバ♡♡♡デバ♡♡♡


ん! どうしたの? 起きちゃったの?

痛い? 大丈夫かな。

眠れないようなら、さすろうか?


ん、 先にトイレ行く? 

視界が狭いね、連れていってあげる。



ゆっくりね、大丈夫、ゆっくりでいいよ。

眠くなるまでそばにいてあげる。


ふふっ、大きな赤ちゃん。

眉のあたりを優しくさすってあげようね。

いい子、いい子するとスーって眠りに入れるよ。


ひざ枕はどう? ん、

じゃないよ。ひ・ざ・ま・く・ら。

あっ、ごめん。

わたしが正座したら首に負担かけるね。


ふふ、久しぶりね。

ここに触れるの、ほんと久しぶり。

立派よね。ここは誰にも負けないね。


抜け出せない子もいたよね。

足を取られて飛び立てない。蚊。

眉間のシワ、本当に深くて立派。


明日から仕事だね。

無理しないでね。

あなただけの身体じゃないもの。


ふふっ。

眠くなってきたかしら。

わぁ、びっくりした。

あっ、ごめんなさい。

うとうとしてたのに。


こんな所にホクロがあったと思って……。

取れちゃったの。


昼間食べたスイカのタネだね。


コルセットの中に入ったままだったのかな。

やっぱり、明日からは身体洗ってあ♡げ♡る♡


ねぇ、痛い思いしたけど、

感謝しようね。


こんなにそばで囁けるんだもの。

体温感じられる距離って大事だね。


スー、スースー。

寝息で癒されちゃう。

夢の中でお話しようね。


おやすみ。大きな赤ちゃん。






ゴッ、ゴオーゴオ

グッ、グーグーグー。


私のいびきで寝られない夫。

きっとオチはこうなるはず。


お付き合いありがとうございました。ペコリ






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