第118話 イラスト
「‥‥どこかで見たことがあるんだけど、これ何だったかしら?」
クリーニング店のブラックボードのイラストを指差し質問するデバネズミ。
『春のキャンペーン』の文字の下にダウンコートのイラストがある。
桜の花がボードいっぱいに書かれていて、一番下に何か変な生き物がいる。
「……アニメのキャラクターかしら?何かワンピースにいたような、あっ、あれはカタツムリか。何かしら?」
書いたのは同じパート仲間の主婦さんだ。とにかく絵が上手い。
「……これですか、アマビエです。アマビコとも言います」
「……アマ、アマエビ?あっ、アマビエ?初めて聞いた!」
「妖怪なんですよ。コロナ収束を願って、今流行ってます」
何ですと!妖怪が流行ってる。しかもコロナの時期に!
家に帰ってググる。
クチバシ状の口、首から下は鱗に覆われ三本足。
1846年に肥後国の海岸に出現。そして発言。
「もし疫病が流行することがあれば、私の姿を描いた絵を人々に見せよ!」
この妖怪の姿は当時の瓦版に描かれて人々に伝わる。
この絵を見ても……御利益があるのかないのか分からない。
何ですと!ただ見せろと命令するだけなのかしら!
コッ、コロナをやっつけて下さい。お願いします。
四つ足で裸、デッパでお腹タプタプ。東海地方に出現し発言。
「もし動悸息切れがあれば、私の姿を描いた絵を人々に見せよ!」
このネズミの姿はカクヨムに描かれて人々に伝わる。
この絵を見ても……御利益があるのかないのか分からない。
しかし、笑いを呼び幸年期になるでしょう!
深海様に四コマ漫画を描いて頂きました。
嬉しくて大喜びのデバネズミ。
近況ノートでお楽しみください!
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