第112話 カンカク
「あれ、また来た。この前来たばかりなのに」
トイレで呟くデバネズミ。カンカクが短い。
「ねぇ、私、この前いつ来たっけ?」
テレビを見ている夫に確認する。
「……何が?……2週間前じゃないの?
買い物行った時、お腹痛いって言ってたよね?
てか、自分でちゃんとつけておきなさいよ!」
一ヶ月に二回も来るなんて、終わりが近い?
聞いていたけど、カンカクが変わるのが
アガル前兆らしい。知らんけど。
マスクよりナプキン不足に注意のお年頃。
「お母さん、髪の毛乾かす時、うるさいよ!」
娘に注意されるデバネズミ。
鼻歌ではない。痛いを連発するのである。
せっかちなので、ドライヤーを左右に振る。
買い替えたドライヤーに慣れなくて、
カンカクが鈍る。おでこを叩く。
後頭部にバンバンドライヤーをぶつける。
「お母さん、車曲がってるよ!」
「……白線の中に入っていればいいの(怒)」
バック駐車のカンカクが下手くそ。
斜めになってる車に爆笑デバネズミ。
幸年期はね、間隔が定まらないし、
感覚が鈍るんだよ!だから笑いにかえましょう。
「……終わってないのに拭いちゃった」
トイレで叫ぶデバネズミ。下の失敗は笑えない。
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