第103話 大晦日

 朝、目覚ましで起きる。

 何で?何時?――玄関が開く音がする。

 私も娘も夕方から仕事。夫は休み。誰?


「休みの日くらいゴミ出ししようと思って」

 夫の笑顔。まだ六時やないかい!

 ありがたいのか、迷惑なのか分からず、

 眠気眼で朝食を用意するデバネズミ。

 怒らない、怒らない。感謝感謝。


 大晦日、夫は毎年恒例の行事がある。

 夕方から夜中までテレビを見ることだ。

 しかも同じ番組だ。正直、私は苦手な番組だ。


 理由は――見ているだけで痛いから。


 笑うと罰としてお尻を叩かれる。

 場合によってはキックもされる。


 夫はめちゃっ笑う。途中から見た娘も笑う。

 この番組を見て年を越すのが楽しそう。


 夫婦団欒、家族団欒をモットーに、私も

 帰宅したら、年越し蕎麦用意でこたつにイン。

 痛みのお裾分け番組を共に楽しもう!

 また今年の大晦日も、お尻をさすりながら、

 布団に入るんだろうな。けど大丈夫。

 毎年、お肉が厚くなるデバネズミ。


 

 今年一月二日から始めましたこのエッセイ、

 デバネズミをお読み下さりありがとう

 ございました。幸年期の症状が無くなるまで、

 続ける予定でございます。関心あれば

 お付き合い下さると嬉しく思います。


 今年もお世話になりました。m(__)m


 皆様、良いお年を。   感謝を込めて

              デバネズミより

 


 


 

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