第96話 苦手なもの

私は蛇が苦手。遭遇すると

いくつになっても泣いてしまう。

幼い頃、祖母がシッポを持って頭を地面に

叩きつけたから。

サーカス小屋で女の人が噛み殺すのを

見たから。

のたうち回る蛇が怖い。

デハネズミだもの仕方ない。


私はムーミン谷が苦手。

キャラクターはかわいくて抵抗ない。

夫にそっくりなスナフキングッズもある。

しかし、ムーミン谷の物語が怖い。

仮面祭りでスニフが笑いの仮面をつけて

とれなくなって……笑い続けている。

みんな妖精っていうのも怖すぎる。


最近、違う苦手を発見した。

その名はロドリゲス!

誰やねん、と、突っ込みされそう。

カクヨム作品に出てくるキャラクターだ。

彼は親衛隊長として主役リアナを守る。

ゲームの中のキャラクターだ。


大学生の主人公がソシャゲにはまる。

けれど課金はしない。

「町が燃える」「魔物が攻める」

あの手この手で課金させようとする。


主人公がリアナに恋するように、仕向ける。

リアナの両親もあおる。

髪飾りをプレゼントしてしまう。課金する。

捕まったリアナを助ける。課金する。

実際、主人公は数万円を課金する。


ムーミン谷と、同じ世界観の怖さに

ガクブルするデバネズミ。

白銀の鎧を身にまとったロドリゲスが

夢に出てくる。


なのに、この作品を何度も読み返したい

デバネズミ。







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