第85話 犬のしつけ
「どうして、私の犬を叩くの?」
中学3年生の時の私の台詞。
いつも散歩で一緒になった同級生は
自分の犬ではなく私の飼い犬を叩いた。
「えっ、分からないの?」
少し怒ったように言って走り去る。
「ただ遊びたくてじゃれただけなのにねぇ」
私は叩かれた愛犬の頭を撫でる。
クィーンと寂しげに鳴く雄犬。
私の家族のリュウを叩くなんて
もうあの子と遊ばない(怒)
幼い頃から犬がいて躾は私が担当した。
「お手、伏せ、待て。お座り」
どの犬も利口ですぐに覚えてくれた。
犬のしつけなんて簡単よね。フン。
20代、バイト先にも犬がいた。
シーズー5匹。その中の一匹がケガをして
飼い主に抱っこされている。
いつものように触ろうとしたら
「グルーグッ、ガブッ」……噛まれた。痛っ。
自分の身を守るために、警戒して噛む犬に
「本能だね、ごめんね」謝る私。
飼い主に抱っこされていれば尚更だ。
自分の子供を噛んだからとワンちゃんが
連れ去られた事件。怒るのも分かるけど。
「可愛くても突然触ったらダメよ、上から
もダメ。目線をゆっくり合わせて犬の方
から近づいてくるのを待ってね」
ヨチヨチ歩きの娘に何度も教えた。
子供が大嫌いな犬もいる。
犬に対する知識を教える。
私の飼い犬が友達に叩かれた時
私には知識がなかった。
子供の作り方を知らなかった。
腰振るのは踊っていた訳じゃないのですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます