3 俺の魔術師

「どうしたんだ、リーディエ?緊張してるのか?」

「ジュゼッペ。平気だよ」


俺とリーディエが話していると、リオンがおかしくなるので、最近は避けていたが、リーディエが青い顔をして立っているのでつい話しかけてしまう。


庇護欲を誘う顔をしているので、そんな顔をしていると心配だ。


リオンが「…うん…リーディエが受けで…ジュゼッペが攻め?ドSな鬼畜攻め…かな?」などなど、いみのわからないことばを呟きながら鼻血を垂らすのも怖いが、リーディエが倒れるのも怖い。


「そんな訳ないだろ。青い顔して、熱あるんじゃないか?」


リーディエのおでこに俺のおでこをくっつける。

熱は無いみたいだが、顔が赤くて息が荒い。もしかして、本当に体調悪いんじゃ…


バタンっ!


「「…へ?」」


倒れたのはリオンだった。

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