エピローグ

 私は、麻生友梨。


 父は建設業勤務。母は最近私が学校に行ってる間だけスーパーマーケットでパートで働いている。


 決して裕福ではないけれど、他人を羨む事はない。


 私は愛されているのだから。



 今日は学校帰りに花屋に寄り、彼女が好きな花で花束を作ってもらった。


 彼女が知らない彼女のことは、私が1番よく知っている。


 私は彼女が入院している部屋の前に立つとノックをする前に頭を下げた。


 病室の扉には“田島亜美”と書かれたネームプレートが嵌められていた。





【了】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ENVY 蒼月 彌砂 @MICKY09189

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ