インタビュー語録①


     インタビュー語録 ①


「俺はただ好きなように歌いたいだけだ。音楽は素晴らしい。俺の歌声を聞いてそう感じてもらえると嬉しいね」

「俺たちの出会いなんて、どうでもいいだろ? そんなのを聞いてどうする?」

「人気者になりたいわけじゃない。俺はただ、歌を歌いだけなんだよ」

「この騒ぎが俺たちのせいだっていうのか? それは違うだろ? 俺たちはただ、好きな音楽を楽しんでいるだけだ。周りもやっとそれに気がついたってだけだろ?」

「街中に音楽が溢れたことは、幸せなことじゃないのか? 違うのか?」

「いい迷惑をしているよ。俺は普段通りに生活をしているだけだっていうのに、周りが騒ぎ出す。俺なんかに付きまとってなにが楽しいのかね?」

「この作品の説明? そんなのは聞けばわかるだろ?」

「俺たちは一曲一曲に魂を込めている。それが伝わっているからこそ、こんな時代にも受け入れられたんじゃないのか?」

「曲作りにコツなんていらないね。感情を表に出せばいいだけだ。ミックとブライアンがギターを弾いて、ビルがベースを弾く、そしてチャーリーのドラムがあれば、俺の歌が自然に生まれるんだ」

「あのライブは最悪だった。周りはどうかしているな。あんなんでよくも楽しめたもんだよ。俺たちは全く楽しめなかった。金儲けをしただけだ」

「もう二度とライブはしたくない。その必要を感じない。大昔のビートルズと一緒だよ。意味のないことはしたくない」

「ビートルズを超えたかって? その判断はお前に任すよ」

「キリスト以上・・・・ そんな言葉、今の時代じゃ意味ないな。誰もキリストなんて知らない。俺もそうだ。ビートルズの資料で読んだだけだからな」

「今後のことなんてわからない。俺たちは自由に生きていくだけだ」

「マネージャーのことが聞きたいのか? そんなのを聞いてどうする? 俺たちの音楽とは関係のない話だ」

「もっと多くの音楽を届けたいと考えてはいるな。これからきっと、俺たちの真似をする奴らが現れるだろうな。音楽が文化として認められる日は、もうすぐだよ」


「俺は別に話すことがない」

「曲作りには関わっている。俺とキースの表記になっているけど、実際はみんなで作っているんだ。キースや俺が持ちよせた曲を、みんなでいじって作り上げている」

「いい作品が出来たとは思っている。地下での音楽に比べれば、圧倒的だな」

「ライブの時代はまだ、遠い。客はみんな、俺たちの姿を見に来ているだけだ」

「音楽は家で聴けばいいとでも思っているんだろ? 今はまだ、それでもいい。その内みんなも気がつくだろう」

「俺は一生音楽を楽しむって決めてあるんだよ」


「そうなんだよ。僕がリーダーってことにはなってるんだ。けれど現実、キースとミックがいなければ、このバンドは成立しない」

「確かにそうさ。キースとは義兄弟だよ。けれどそれが音楽となんの関係があるっていうんだ?」

「僕たちの今後がどうなるかって? バンド名を見ればわかるだろ?」


「俺は落ちこぼれさ。そういう家庭に育ったんだからな。けれど別に、拗ねてなんていない。生まれがどうであれ、そんなことは二の次だ。本人次第でなんとでもなるんだよ。俺はそうやって這い上がってきた」

「このバンドには俺のような存在が必要なんだ」


「僕はそうだね、この騒ぎを楽しむことにしている」

「父親の話が聞きたいのかい? それを記事にすると、社会問題に発展するよ」

「けれど知らなかったよ。みんながこんなに音楽に飢えていたなんてね」

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