家族の肖像

 街の中心部から三十分ほど走った辺りでシュリは「次の角を左」と告げた。運転席のラットがハンドルを操作し車はゆっくり左に曲がる。ここ、西ブロックの十二丁目がシュリの実家の場所なのだ。

 長官職にあるものは本来、街の中心部に大きな家を構えている。有事の際にすぐに本部に駆けつける必要があるためだ。シュリの家が西ブロックの少し郊外に移ったのは父親が長官職を譲ってからである。

「ここがあたしの家よ」

 塀を指してシュリは言う。しばらく進んだ所に門があって、その前で車は停まる。

「でかい家だな」

「そう?」

「流石は苗字持ちのお嬢様」

 ラットの呟きにシュリは眉根を寄せた。

「お嬢さまって言うの、止めてくれる?」

「へいへい」

 ムッとしたまま車を降りる。しかし、流石にこのまま別れるのは悪いだろうと思い、シュリは開けたままのドアから中を覗き込んだ。

「お茶でも飲んでいかない? 送らせちゃったし」

「いいのか」

「ラットの家、南ブロックでしょ。遠回りさせちゃったもの」

「じゃあ、お言葉に甘えて」

 門を開け敷地内に車を誘導して停める。ラットが運転席から降りた。

 後ろから声がしたのはその時だ。

「あら、シュリ」

 振り返ってシュリは破顔する。立っていたのは黄色い上着を羽織った女性、シュリの叔母で初代HS-3のマイラ・カースだった。

「叔母さん」

「マイラ教官、お久しぶりです!」

 ギョッとしてラットを見ると体を直角に折り曲げて礼をしている。彼のこんな綺麗な礼は見たことがない。

「どうしたの?」

 答えない彼に困ってマイラのほうを向くと叔母は面白そうに目を細めていた。

「元気そうで何よリだ。ラット、お前の噂は聞いてる。よくやっているようだな」

「はっ。これも全て教官のご指導のおかげです」

「顔を上げろ」

「はい!」

 緊張した顔でラットが顔を上げる。マイラはにんまりと人の悪そうな笑みを浮かべた。

「もう一人前になったんだから、そんなに怖がらなくていいのよ、ラット」

「はい。光栄です」

「まったく、あんたたちはいつまでたってもそうねえ」

 カラカラとマイラは笑う。

「あんたと同期のルゥも、あたしに会うたびに直立不動よ。そんなに怯えるようなことしてないじゃない」

「いえ、あ、はい……」

 取り残されたシュリは目を瞬かせる。

「どうしたの?」

「どうしたのって……確かにお前は姪だから手加減されてたかもしれないけど、オレなんかマイラ教官に張り飛ばされたの、一度や二度じゃないぞ」

「身内に手加減したわけじゃないわ。シュリは優秀だったの。あんたらみたいに夜中に女子寮に忍び込もうとしたり、食堂に入り込んで夜食漁ったりしなかったのよ」

「……そんなことしてたの?」

「若かったんだから仕方ないだろ。男なら誰でもやるって」

「タースはそんなことしなかったわよ」

「隊長は真面目が服を着て歩いているような人ですから」

「そうだったわね。でも、セカンも結構真面目だったわよ。むしろ暗かったかしらね、あの子は」

「叔母さん、セカンも教えたことあるの?」

「当然。あんたたちの世代はみんなあたしの教え子よ」

 腕を組んで胸を張る。

「みんな頑張ってるみたいで何よりだわね。ところで、シュリ。あの話、考えてくれた?」

「叔母さん」

 ラットの前で、と言外に非難を滲ませる。通じたようでマイラは肩をすくませた。

「あ、じゃあ、オレそろそろ行くから。マイラ教官、失礼します」

「ちょ……ラット」

 車の方へ戻るラットをシュリは追いかける。

「話あるんだろ、教官と。邪魔者は退散します」

「……悪かったわね」

「いんや、久々にマイラ教官のご尊顔も拝見できたし。ま、とりあえず一つ貸しな。月基地に戻ったら何かおごってくれよ」

「了解」

 車に乗り込んだラットが開けたままだった門から出て行くのを見送り、シュリは叔母を振り返った。マイラはにやりと笑って言う。

「送ってくれたのね。ラットもいいとこあるじゃない」

「まあね」

「好きなの?」

 シュリは目を瞬かせる。

「何が?」

「ラットのこと、好きなの?」

「まさか」

 肩をすくめシュリは答えた。

「仲間としてはまあ、凄いやつだとは思うけど」

「あんたとラット、いいと思うけどね」

 マイラも姪に倣って肩をすくめる。

「あたしが言っても仕方ないけど」

「……叔母さんが、そういうこと言うとは思わなかった」

「この年までいかず後家の叔母さんにそんなこと言われたくないってか?」

「そうじゃないけど」

「あんたに、あたしの二の舞は踏んで欲しくないから。気づいた時にはもう遅いっていうの、結構あったりするのよ」

 いぶかしんでシュリは叔母を見た。マイラは笑ってその視線を受け止める。

「さて、折角ラットが気を使ってくれたことだし、話を始めましょうか」

 変わった雰囲気に軽く息を吐いてシュリは腕を組んだ。一歩も引かないと心に決める。

「最初に言っとくけど、あたしはパイロットを辞める気ないわ」




 シュリと別れたラットは真っ直ぐ家に帰った。呼び鈴を鳴らすと、出迎えてくれたのは一番上の妹のリーネ。突然の帰宅に驚きながらも、とりあえず何か食べるものを、とパンケーキを焼いてくれた。

「サクラも大げさなのよ。わざわざサロンに連絡しなくったっていいのに」

 手馴れた仕草でパンケーキを引っくり返し続ける。

「サロンはめちゃくちゃお兄ちゃんっ子なんだから、あの子に言えば兄さんに伝わるのは目に見えてるのにね」

「まあ、そう言うなよ」

 棚から皿を取り出してラットは言う。

「サロンとサクラは仲が良いから。それに、リオスとアマネのことを黙ってるのは水臭いぞ、リーネ」

 首をすくめたリーネはパンケーキをお皿の上にポンと乗せた。

 兄弟の中で一番下の双子、アマネとリオスの生活態度に問題があるという話を、ラットは少し前にサロンから聞かされた。母親代わりとして家を守るリーネが存外明るい様子であるのにラットは内心ホッとし、パンケーキにパクつく。

「はい、お茶」

「ん」

 六人兄弟のこの家だが、生憎とサクラは看護士の仕事に出かけ、リオスはどこかへ出かけ、アマネは部屋から出てこない。SGチームのサロンは当然不在である。

 改めてリーネと向かい合い、大人になったよなあ、とラットはしみじみ思う。一番上の妹は四つ年下なので、今年で二十歳になるはずだ。

「リーネもそろそろ適齢期だよな」

 思いついたままを言えば、お茶を飲んでいたリーネはむせた。

「何? いきなり」

「いや、成長した妹の姿を見てるとつい」

「言い方がおっさん臭いわよ。それに、年齢で言えば兄さんの方が先でしょ。いい人いないの? HS-2なら女の人なんて引く手あまたじゃないの?」

「んー」

 ラットはしばらく考えた。

「微妙」

「ああ、そ。それに、そういうことならサロンかサクラに言ってやってよ。あたしは、みんなが一人前になるまで結婚する気ないから」

「そんなこと言ったらサクラも結婚しにくかろうよ」

 ラットはお茶を飲む。

 いくら母親代わりといっても、それで婚期が遅れてしまっては可哀想だし、それに心配だ。父親代わりの自分としては。

 そこまで考えて笑う。前に上の弟から言われた言葉を思い出した。

「前にサロンに言われたよ。『兄ちゃんも姉ちゃんも好きに生きていい』『オレとサクラももう一人前なんだ』って」

 リーネはちらりと目線を上げる。

「……生意気言ってんのね」

「嬉しいだろ」

「ちょっとはね」

「そろそろ子離れの時期ですよ、リーネさん」

「別に、あの子たちがいるから結婚できないわけじゃないから」

 お茶を一口飲み、リーネは肩をすくめる。

「あたしは今ここでこうしてるのが幸せなの。みんなちゃんと大きくなってくれたでしょ。サロンはパイロットになったし、サクラは看護士。あの二人は姉孝行よね。リオスとアマネはちょっと甘やかしたかもしれないけど、悪い子じゃないし。しばらくすれば自分の身の振り方をちゃんと見つけるでしょうよ」

「ふーん」

 最後の一切れを口に入れ、感心したようにラットは言う。

「サロンから聞いた話じゃ、もっと怒ってると思ったけど」

「アマネとリオスに? そりゃ喧嘩はしたけどね。兄弟だからそれくらいするでしょ」

 にこにことリーネは言う。

「一発殴ってから、リオスは真面目に仕事探すようになったし」

「……あーそれはそれは」

 めでたい話だと呟いてラットはお茶を啜る。

「アマネだって何もしてないわけじゃないのよ」

「何してるんだ?」

 悪戯っぽくリーネは笑った。

「絵を描いてるの」

「絵?」

「そう。絵よ」

「……ふうん」

 複雑な顔でラットはお茶を飲み干す。リーネの手が伸びてきて、新しいお茶がそこに注がれた。

「嬉しくないの? 兄さん」

「よくわからん」

 アマネが絵を描いている。そう聞いて、ラットは複雑な気分になった。

 ラットたちの父親は画家だった。風景画をよく描いていたように思う。ラットはたまに仕事に連れて行ってもらい、隣で飽きもせず父の仕事振りを眺めていたものだ。

 そんな父親はある日突然いなくなった。程なくしてアマネとリオスが生まれ、母親は世を去った。

「あたしはアマネがやりたいならいいかなって思ってる」

「……うん、ま、いいや。別に、その辺は」

「無理することないのに」

 リーネは自分の分のお茶を継ぎ足す。

「兄さんは父さんに代わって、ずっとあたしたちを食べさせてくれたもの。兄さんは『駄目だ』って言う権利あると思うよ」

「オレは何にもしてないよ。イブキ長官に出会わなかったら今ごろ……」

 言葉を切ってラットは湯飲みを揺する。

「ま、そう考えれば絵の一つや二つ」

 くすり、とリーネは笑う。

「いい兄さんを持ってあたしたちは幸せだわ」

「オレもいい妹を持って幸せだよ。お茶もう一杯」

「はいはい」

 幸せだとリーネは言った。確かにそうだ。少なくとも、今、幸せだと自覚できる自分たちは。

「そうそう、兄さん夕飯は何が良い?」

「腹一杯なんだけど」

「サロンも帰ってくるのかしら?」

「さあ。SGチームは忙しいからな」

「兄さんのとこだって忙しいでしょうに。ま、休暇とれても入れ替わりよね。六人揃ってのご飯は流石に無理か」

「そういやサロンの奴、最近オレのことを『兄貴』って呼ぶんだぜ」

「あら『兄ちゃん兄ちゃん』って後ついて回ってた子が」

「ま、しばらく喋ってると『兄ちゃん』に戻るけどな」

 目に浮かぶわ、と言ってリーネは笑った。




 パイロットを辞めて教官にならないか。そうマイラから打診されたのは一月ほど前のことだった。

 シュリは即座に拒否した。何故今、機体を降りなければいけないのだ。言っては何だが、HSチームの中で撃墜数が一番多いのは自分である。それなのにどうして。

 他でもない叔母からの言葉だったので、少しだけ考えてもみたし学校のテキストを引っ張り出してみたりもした。けれどやはり納得はできない。

「立ち話もなんだし、座りましょうか。あ、兄さんたちは買い物に出かけてるの。しばらくは帰ってこないわ」

 歩き出したマイラの後に続く。ふと、思いついてその背中に尋ねた。

「ねえ、叔母さん。あたしが帰ってくるの知ってたの?」

「どうして?」

「叔母さん滅多にここに来ないのに、今日に限っているし」

 マイラは普段、学校の寮の近くに住んでいる。忙しいから、と実家にはほとんど帰ってこない。

「まあ、いろいろと情報は入ってくるのよ」

 庭に設けられたテーブルセット。庭の花を眺めながらお茶が飲めるように、と置かれたその白い椅子にマイラは腰を下ろす。

「花、増えたでしょ。兄さんと義姉さんが丹精してるのよ」

「うん」

 シュリもその向かいに腰を下ろした。確かに花は増えた。そういうことが好きな両親はいつか庭を花畑にしてしまうのではないかと思う。

「こんなこと言ったら多分、あんたは反発するんだろうけど」

 花を眺めながらマイラは言った。

「あんたはパイロットに向いてない」

 ドクリとシュリの心臓が嫌な音を立てる。

「何言ってるのよ、叔母さん」

 冗談じゃない、とシュリは思う。こんな冗談をマイラが言うわけないことは充分すぎるほどよくわかっていたけれど。

「機体に乗るの、楽しくないでしょ」

「楽しいとか、楽しくないとかそんな問題じゃ……」

「あたしは戦うのが楽しかった。いっつもワクワクしてた。敵に襲ってきて欲しいって思ったもんよ。もちろん平和は望んでいたけどね」

 ムッとした顔のシュリに、けろっとした顔でマイラは答える。

「あんたは何のために戦ってるの?」

「何のためって……」

 マイラのようなパイロットになりたかった。そして自分を女だと馬鹿にした連中を見返したかった。言葉にすればそれが全てである。そしてそれはとてつもなく自己中心的なことだと思う。

「あたしは生徒たちに『この星を守れ』なんて偉そうなことを言ってるけど、こう聞いたらそう答える奴が多いけど、そんなのはみんな建前よ。……あんたは、兄さんと義姉さんのために飛んでるんじゃないの?」

「そんなこと……」

「あんたは優しいのよ、シュリ。だからパイロットに向いてない。シュリ・カースはマイラ・カースの再来だ、なんて言う奴もいるけど、あんたはあたしにはなれない。帰ってきなさい、シュリ」

「嫌よ。絶対に嫌」

「シュリ」

 マイラは何かを言いかけ、口を噤む。それに気づかずシュリは身を乗り出して続けた。

「あたしはパイロットになるために訓練に耐えてきたし、HSチームに配属されるだけの実力もあると思ってる。確かにあたしは父さんや母さんのためにパイロットになった。叔母さんみたいになりたかった。でも、今は違う。HSのみんなが戦ってるのにあたしだけ抜けるわけにはいかないわ。今更辞めろなんて何で言うの? あたしは……」

「SUBが」

 ため息のようにマイラが言った。観念したように一旦、目を閉じ、そして開く。

「SUBの力が増してきてるわ。兄さんも義姉さんも、そしてあたしも、あんたに怪我なんてして欲しくない。帰ってきて欲しいと思ってる。だから、言ってるの」

 予想外の言葉だった。

 シュリは口を閉じた。すとんと椅子に座る。

 正直な話、叔母さんが、マイラ・カースが、初代HS-3がそんなことを言うとは思わなかったのだ。現役時代は最前線で戦い、引退後は教官として『星を守れ』と叱咤する彼女が、そんなことを言うなんて。

 しばらく黙った後、シュリは口の端を上げた。

「SUBの力が増してるのなら、あたしの腕は必要なはずよ」

 自分が今、HSチームを抜けたら? 自惚れではなく戦力は落ちるはずだ。HSチームの仲間を見捨てることはできない。

 そして、何より。

「あたしは、マイラ・カースの姪っ子よ。敵を目の前にして逃げたりはしないわ」

 少し目を見張り、そしてマイラは笑った。

「……そうだったわね」

 マイラの表情が柔らかくなる。シュリは叔母が自分の気持ちをわかってくれたのだと思った。いや、シュリの気持ちなど、マイラはとうの昔にわかっていたはずだ。それでも言ってくれたのだ。おそらく、シュリの両親に代わって。

「仕方ないわね。自分の道は自分で決めなさい。嫌なら帰ってくればいい。あたしたちはいつでも待ってるから」

「叔母さん……」

「ああ嫌だ。兄さんの気持ちがわかっちゃった。ねえ、シュリ。怪我はしない、無茶はしない。これだけは守ってね」

「うん」

 ホッとしたシュリは叔母に向かって微笑んだ。笑い返してくれたマイラが少し複雑そうな顔になる。

「叔母さん?」

「トーカは」

 突然出てきた名前にシュリは驚く。

「トーカもあんたみたいに言うのかしらね」

 言葉の意味がわからずシュリは首を傾げる。

「叔母さんどうしたの。トーカが、何?」

「何でもないわ。ただ、因果だと思ったのよ。あんたと、トーカがね」




 その日、マイラはシュリの家に泊まり、買い物から戻ってきた両親と共に家族四人で和気藹々と食卓を囲んだ。

 両親は何も言わなかった。マイラが父に耳打ちしたのを知っているので、シュリもマイラとの話は何も言わなかった。

「あんたとあたしは似てるのかもね」

 翌朝、学校へ戻るマイラはそう囁いた。

「あたしもあんたと一緒で、兄さんに心配かけ通しだもの」

 シュリは笑った。嫁にいかないマイラに父親が昨日からずっと愚痴を言っていたのだ。

 昼間、通信機が緊急招集の音を立てた。慌てて支度をし、シュリは家を出る旨を伝える。

「気をつけて行ってきなさい」

 穏やかに笑う両親にシュリは頷いて笑った。

「行ってきます」




 緊急招集の音が鳴り、ラットは家を飛び出していった。

 それから、何だか町が騒がしくなっているような気がした。しかし、今日は買い物に行く日ではなかったのでリーネは外には出なかった。夕飯の仕度でもしよう、とエプロンをつける。サクラは今日も仕事でいないので三人分だ。

「姉ちゃん!」

 ドアを蹴破るように帰ってきたのは末の弟のリウス。それをとがめるより早く、血相を変えたりオスは叫んだ。

「ラジオ、ラジオつけて! アマネ、出て来い」

「どうしたの?」

 常ならぬ声にアマネものっそりと顔を出す。

「いいから!」

 リウスはラジオのスイッチを入れた。流れてくるのは慌しい気配。

『……繰り返しお伝えします。本日午後…………』

 切迫した声が伝えるニュース。

 初めは何を言っているのかわからなかった。程なくして全身の血の気が引いていく。

「お姉ちゃん……」

 震えるアマネの声に応えることもできずに、リーネは顔を覆ってその場に崩れ落ちた。

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