第84手 メイド イン 地球な世界
「なんで君のオーラが一気に増えたんだい?」
「いや、それより何で生きているんだよ! お前は!?」
将棋星人は何事もなかったかのように喋ってやがる。頭部だけになったのに完全に生きている!
俺は、あまりにも奇妙な光景を前にかなり驚いた。不死身なのかコイツは!?
「ボク達、将棋星人の体はね、完全に消滅させない限りは幾らでも再生するように進化しているんだよ? じゃないと、将棋を本気で楽しめないじゃない?」
そう言いながら、首の切断面から触手が生えて来て、オサラバした筈の胴体を引き寄せた。
「ふう…でも、今の攻撃はびっくりしたよ。」
そして、ついには完全に斬り離した筈の首が元通りになってしまった。ふざけるなよ、将棋野郎が! せっかく技が綺麗に決まったのに。
「で、ボクの質問に答えてよ。何でさっき、君のオーラが一気に増えたんだい?」
何故、そんな単純明解なことを聞いてくるんだ?
「そりゃ…
「ゴク…ギョク? へぇ、どうやら地球にはボクが知らない駒があるみたいだね。地球にも天才はいたってことだ。」
なるほど…。極玉は、地球のオリジナル駒だったのか。そう言えば、以前バカ兄貴達は極玉を未発表の駒だとか言っていたな。
「だけど、いくら君のオーラが増えたところでボクは殺せない。もう油断はしないよ。」
将棋星人の目付きが変わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます