とても不思議な作品でした。時の狭間、次元の狭間、そんなところを彷徨うような……虚しさの坩堝のようで。最後のダリルも、自分で自分の決着をつける感じで、すさまじいばかりの孤独感が浮き彫りになっていました。最後まで、いったい彼に何が?と問いかけ続け、あっという間に読み終えてしまいました。