黄昏のエルメリア 朱和連合

梶倉テイク

朱和連合

国名:朱和連合

首都:緋燕

国家元首:朱姫


●朱和連合

 海上に分散する島々の連合国家。

 そのため様々な文化大系が混在している。キャラの名前は何でも良いし、どんな世界観でも居れて良い。


 土地が少なく、海洋資源以外が乏しいため豊富な魚類を他国に輸出し、クオリアなどの生活資源を輸入することで賄っている。

 国土の8割が海であり、海洋資源は豊富であるのだが、その海の8割がS級ロスト「胎蔵母・天終海域」であるため、利用することは難しい。


 その国民性は非常にお人好しでノリが良い。

 朱和の人間はお祭りが好きで多くの記念日や祭りがある。

 危ないところを助けてくれたものは誰であろうとも救世主であり、御神体を創ったり、記念日をつくったり、祭を創ったりして崇め奉る。


 また、この国では他国でいう騎士のことを侍と呼ぶ。

 侍とは己の心を信じ、従うという意味の古い朱和語から来ている。

 玉璽と呼ばれる特殊なクオリアを使うことで巨大なロボットを形成して戦う者のことでもある。

  

 年末の時期には、毎年、天終海域が活性化し、ロストが溢れ出す日があり、それを朱和連合では「聖夜海域決戦」と呼ぶ。

 海域決戦とも呼ばれ、すべての侍は聖夜のその日に、集まり溢れ出すロストを討伐する義務がある。


 しかし、島を護る侍がいなくなるため、どこかの島が滅ぶことはよくあることだ。

 朱和を捨てれば平和に暮らせるかもしれない。だが、それでも戦うのは、もし朱和が滅べば海洋ロストが他国を襲うからである。

 朱和連合は自国をロストから守っているだけではなく、海洋ロストの勢力を他の地域へ拡大させないよう奮闘している。

 彼らはただお人好しなのだ。


 朱和成立の歴史は、もともとこの海域に特殊な文化を持ってた人々がいて海に生け贄を放り込んだりしてS級ロストが生まれた。

 それを何とかするべく戦う意志を持った騎士たちの村とかが朱和の興りである。

 戦う術を洗練していき鎧の業などが生まれ今の朱和が出来た。

 海域最深部にロスト化した当時の騎士とかいるという。

 また近年、100m級のロストの目撃情報があるらしい。

 朱和におけるロスト=体長数メートル越えの巨大生物という認識が強く人間型ロストと馴染みが薄い。


【国家元首】

●朱姫

 個人で鎧を展開できる朱和連合最強のロリ侍。

 一言で表すとアホ。

 誰にでも分け隔てなく優しく、結果として行動が全てはちゃめちゃな結果になるだけであって100%善意で動いているため非常に厄介。

 面白そうなことがあるとすぐに飛び出していく。

 勉強とか嫌い。

 下着ははかない派。


 朱姫とはその時代最強の侍に与えられる称号である。国家元首ではあるが、実行権力などはほぼ持っていない。

 その時代最強の侍が朱姫の名を襲名する。大抵、幼い女児である場合が多い。

 それは天終海域を倒すための方法として、子供から母親への声かけが必要であるからだ。

 そのためには女児である必要があり、それ故に朱姫はその時代最強の女児が選ばれるのである。


 最強故に、常に最前線で戦うことを宿命づけられている。

 そのため朱姫という存在は長くは生きられない。20歳を超えて生存で来た者はいない。

 20歳が近づくころには朱姫は老婆のごとき姿になっているだろう。最前線で文字通り命を削り、死力も気力も出しつくしているためだ。


 だが歴代全ての朱姫は笑って死んでいる。

 護れたから、次がいるから。

 彼女たちは常に、誰かのために戦っている。


●緋燕

 朱和連合首都。

 都市計画というものを破棄し、増改築を重ねた結果、超複雑化した船上摩天楼。

 海上を進む超巨大な船でもあり、国家元首である朱姫の意向により超無作為に移動している。


 海域決戦におけるロストへの防壁でもあり、滅んだ島の住人たちの為の難民保護区域である。

 限られた島の土地では難民を保護することは出来ないため、緋燕を増改築することで対応している。


 そのせいか、非常に複雑であり住んでる人間もその全容を把握できていない。

 朱和の危機を助けてくれた者たちや侍の御神体がたくさんある。

 またヘリオスラボ朱和支部である明陽工房が置かれており、最新装備の開発がおこなれている。


 ※わかりやすく言えば、九龍城砦と魔都上海の悪魔合体したものが船の上に存在しているイメージ。


●軍事

 他国のように軍隊があるわけではなく、基本的に二人一組の侍を各地に派遣することでロストから島の防衛を行っている。

 朱和連合は数百年間、ロストと戦い続けてきたという歴史から人と人が争うという概念自体を持たない。

 そのため対ロストに特化した戦闘術が発達している。


身分

●総大将

 軍事身分における最高責任者。朱和の軍事を取り仕切る者のこと。指揮官であり、前線に出るよりも後方で戦略・戦術を練る軍師と言った方が良い役職である。

 侍を動かす権限を持っているが通常時はほぼその権限は発揮されず、基本的には各島の防衛状況の確認、戦力の補充などの割り振り決済などが仕事になる。

 


●侍大将

 第二位。3人の大将。前線における軍団指揮官。それぞれ剣、勾玉、鏡と呼ばれる強力な侍。


●侍頭

 第三位。赤・橙・黄・緑・青・紫に色分けされた6名。

 6人の侍部隊の隊長格。強大な力を持っていることに加えて指揮能力も試される。

 朱和や各島にそれぞれの隊舎を持っており、自由にしていい。


●番外 楔

 本来は朱姫の番であるが、当代の朱姫が番を必要としないため、現在は空位


●侍

 鎧の業を使う者のことを指すこともあれば身分を指すこともある。

 島ごとに最低2人ずつ派遣されており、ロストから朱和の民の安全を守っている。

 国家元首である朱姫の臣下ではあるものの、侍とは己の信ずるもののために戦う者のことであるため、忠誠心というもは必ずしも必要ではない。

 ロストを倒せ倒すほど、給料や地位が上がる。


●身分

【身分】

 1位 朱姫(実行権力なし)

 2位 巫女(朱和における軍事以外の最高責任者)

 3位 侍

 4位 農民

 5位 商人

 6位 平民


【軍事】

 1位 朱姫(実行権力なし)

 2位 総大将(軍事の最高責任者)

 3位 侍大将

 4位 侍頭

 5位 一般侍


●鎧の業

 巨大な海洋ロストに対抗するために発達した特殊なクオリア玉璽を使った業。

 二人一組を最低限とし、その意志力で以て巨大な人型兵器を形成する業。

 人型兵器は、鎧や装甲と呼ばれる。これらは、玉璽により己が信じる形を物質化させたものである。


 物質として現実に存在させるためには意志力というものが必要であり、気力が切れれば形を保っていられなくなり消滅する。

 侍の技量や属性により能力やデザインは多種多様である。


 鎧のサイズは5mから50mであるが、巨大になればなるほど意志力や気力を消費し、長く鎧を維持できなくなる。

 鎧の業の発動には、特殊な詠唱もなにも必要ない。最低、2人の侍がともに玉璽を以て発動するのみである


 だが、多くの場合侍は口上を述べる。それは、己が鎧が何であるかの宣誓であり、自らが何を成すかの誓約である。

 口上を述べた侍はしないよりも強いと言われている。


 イメージは、グレンラガンやデモンベインの口上である。長々と述べても良いしただ一言でも良い。

 そこに己の信念があれば。

 来い! だけでも良い。ようはそのキャラの気合が入ればよい。


例(あくまでも一例、決まった定型文などはない)

「「――我らは侍」」」

「「我らは比翼の鳥」」

「「あらゆるすべてを守るべく我らは此処に剣を執る!!」

「「来たれ我らが剣――虎徹!!」」


●胎蔵母・天終海域

 宿敵。朱和の海の八割を占めるS級ロスト。カテゴリーはステージ。海域そのものである。

 海洋ロストの温床であり、大抵の場合、異形の形をしており、なにを置いても巨大である点があげられる。


 人型から遠く離れ、海に適応した結果であるが、何よりも天終海域を成立させている怨念こそが異形の恨みとなって現出しているのである。

 ほとんどがA級ロスト以上の等級であり、年末には、すべてのロストを活性化せ、流れ出すことで世界を破滅させんとする厄災。


 その海域全部焦土にするかのごとく戦略兵器を後先考えず放ちまくればそれなりには効く。

 一番は、最深部(リング含めた)に行き、恨みの核である生け贄にされた女たちの恨みを解けば良い。

 朱姫が女児ばかりなのは、女たちの子として、恨み辛みの解消をさせる目的もあるにはある。


 過去そこに辿り着いた朱姫はいたでしょう。

 でも、末期の姿だから、失敗した……は何度もある。

 そこに辿り着いた朱姫だけは、笑って死ねない。絶望と後悔の中でも、そこでロストになっており、歴代朱姫が次の朱姫を待ち構えている。

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