第3話 創造すごい(小並感)

ふと気づいた時には草原にいた。

あたり一面というわけでもなく周りは森に囲まれている。

ふわりとした風が気持ちいい。

取り敢えず持ち物確認をしよう。

服は肌着のTシャツ上に灰色のパーカーで黒色のニットのズボンを穿いている。

白色のくるぶしソックスに白色に黒色のラインが入ったスニーカー。

完全に近所のコンビニに買い物に行くようなスタイルである。

しかし、機能性はばっちりである。

気分が安らぐ。ただそれだけなのだが。

パーカーのポケットにはスマホが入っていて電源を入れるとスリープ状態から復帰する。そして二つ気づいたことがある。

何故か電波がある事と、バッテリーの残量表示が∞になっていることに。

正直、あの銀髪美少女がやってくれたに違いない。

本当に何から何まで感謝です。

試しにゲームアプリを開いてみる。

すると普通にログインできた。

そこからしばらくゲームをしてしまったが為に30分も浪費してしまった。

改めて電池確認。やっぱり∞でした。

イヤホンはもう片方のポケットに入ってました。

しかもぐちゃぐちゃに絡まないようにしてあった。地味に便利だ。

これ以外に持っているものはなかった。

次に、今の能力確認だ。

ステータス表示をする方法がわからなかったので強く念じてみた。

(ステータス!)

すると目の前に緑色の板が現れる。

そこには白色の文字で色々表記されていた。

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リソウ  Lv1

種族 神人  男性  17歳

HP 20/20

MP 10/10

攻撃力4

防御力3

魔法攻撃力5

魔法防御力2

美力6

スキル なし

魔法 なし

特殊技能 創造

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なんか少し思ってたんと違う。

ステータスが凡人並なのはいいとして、なんやねん美力って。それ数値化する意味無くね?

それ以外に突っ込むところがないのは楽でいいけどさ。

取り敢えず創造を使ってみる。

これもやり方さっぱりだけどなんとかなるだろう。

(スキル鑑定を創造)

―スキル’鑑定’を会得しました―

お?どうやら成功したようだな。

じゃぁ早速美力を鑑定!

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美力

顔や全体的な容姿の美しさや可愛さ、あるいは格好良さを数値化したもの。

女神の遊び心で作られた。数値は最高で1000まであるが、人間であれば30が限度。

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遊び心か。なら仕方ないね。

次はお目当てのアレを作ろう。

―スキル’容姿・性別変更’を会得しました―

よっしゃキタ――(゚∀゚)――!!

しかしまずは鑑定をしようか。

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容姿・性別変更

その名の通り性別や容姿を変更できる生命の冒涜ともいえるスキル。使用権限は神人リソウのみとする。

使い方は、なりたい姿を想像するだけ。

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いいねぇ。

よぉーしお兄さん頑張って美少女に変身しちゃうよー。

そぉい!

なりたい姿を想像すると一瞬だけ全身に痛みが走る。

決して激痛ではないが、チクッとする程度だ。

ちなみに俺が想像したのは身長146㎝で体重39㎏で黒髪ポニテの少女だ。

オッドアイで左が赤で右が緑だ。美力は25を設定。勿論つるぺただ。

で、多分成功したのだろう。目線が結構低くなったのがわかる。

少し動いて確認してみるが異常は感じない。

創造で鏡を作って顔を確認する。


「なにこの美少女!?」


驚きすぎてつい声を上げてしまった。

正直俺の残念な語彙力では言い表せない。

てかこれで25なのか。100とかにしたら多分俺失神するかもしれない。

服も体のサイズに合わせて小さくなっていた。

しばらく感傷に浸ること10分ほど経過。

ここからは気持ちを切り替えて、戦闘技能とかを創造してみよう。


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