第9話
(次は誰に話しかけるか・・・)
「あっ、俺、浜谷 智春(はまや ともはる)って言うんだ。よろしくね」
「ジーッ。何、私?」
浜谷が次に話しかけたのは髪の長い金髪の子だった。
「あっ、うん。君君」
「私は大橋。大橋 凛(おおはし りん)。よろしく・・・」
「うん、よろしくね」
「ところであなたは中学の頃は演劇部に入ってたの?」
「俺は中学の頃は部活に入ってなかったなぁ」
「そう・・・残念ね」
「君は演劇部に入ってたの?」
「入ってたわよ」
「この子実は中学の頃に入ってた演劇部でエースの名前を背負っていたらしいぞ」
浜谷(はまや)と大橋の会話の途中に銀次郎が横から補足を入れた。
「えっ!? マジで凄い子じゃん! もう俺らとはスタートラインが違うのか・・・」
「まっ、まあそんな凄い事じゃないし・・・」
「そうか? まあこれからよろしく頼むよ」
「ええ」
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