「えーっと俺は浜谷智春（はまやともはる）って言うんだ。よろしくね」

「えっ、私！？あっ、わ、私はこ、こここ、小坂上利（こさかあがり）って言います。よっ、よろしくおねかまいします・・・」

浜谷が自己紹介をすると小坂と名乗る女の子はたどたどしく自分の自己紹介をするが案の定おどおどした言い方だった。

「よっ、よろしくね」

「この子、上がり症っぽくってね。見知らぬ人の前だとテンパっちゃうてさ。それに・・・」

銀次郎が彼女の説明をしたと同時にある事を思う。

（威圧感のある浜谷の声だと余計に怖がるわな）

（この人の声、こっ、怖い・・・）

浜谷は小坂にどう思われてるか知らずに彼女に話しかけ続けた。

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