13話目 幼なじみと休日デート?!
『もー!ぐるちゃんなにやってるの?!』
その夜。
ゆうと通話していたわたしのケータイから甲高い怒鳴り声が響く。
「え、ご、ごめん...ゆう、日曜日なんか予定あった?」
『そういうことじゃなくて...はぁ...平井くん、ぐるちゃんと2人で行きたかったんじゃないのかな。』
ゆうの言葉にわたしはキョトンと「え、なんで?」と問いかける。
『まあ...ぐるちゃんがいいなら、私もそれでいいけど...』
うな垂れるゆうの声に
「あ、日曜日、いいの?よかったー。ゆうがいると楽しいし。」
と返す。
『...はぁ...そういうことじゃないんたけどな...』
✱✱✱✱
『で.....めぐるデートに誘ったけど真田も来るから俺も来て本当に打ち上げをやろう...と?』
スマホの画面に映るりょうの問いに「そう」と返す俺にりょうはどこか呆れ顔で
『まあ、別にいいけど...こーすけって好きな女の子には奥手なタイプなのな。』
とこぼす。
「なっ...!別に、好きじゃねえよ、!あんなやつ...」
何故かムキになってしまう。
顔が熱い。
『あー、もうほら。じゃあそれでいいから、あんなやつとか言わない。あと、人を巻き込むからにはくれぐれも喧嘩とかするなよ。』
りょうの言葉に「ああ、ありがとう。」と返すと通話を切る。
別にデートじゃない。
ただ打ち上げに行くだけ。
きっとこのワクワクした感じは、
みんなと行けるのが楽しみだから。
ふと、俺は手にしていたスマホで日曜の天気を調べる。
快晴、降水確率10%
雲ひとつない青空になるでしょう...か。
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