第3話 世界の果ての街
彼は街に入り、大きくはないが、区画のととのい、石畳に舗装された街並みを歩く。
街人はすれ違うと、彼に会釈して通り過ぎる。よそよそしくも、愛想良くもない。裸同然の男に、奇異のまなざしを向けることもない。
彼は歩き回る内、街人に子供の姿をまったく見かけないことに気づく。
清潔な街、しかし活気、精気のうすい街。
腰布一枚で男は歩き回り、ひとりの娘に、マントと町長の家を教えられた。男は、その家に向かう。
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