その3 YESロリータNOタッチ!
「ん、ん、ん、んんんんん……」
彩葉ちゃんの口からそんな声が漏れる。
口すらきけない状態に固定されているらしい。
「うーん、攻撃ポーズとしてはいまいちかな。もう少し右足を前に」
翠さんがそう言うと彩葉ちゃんの右足がその通りに動く。
「まあこんなものかな。知佳、一応写真撮っておいて」
「はいな」
知佳がところこ歩いて行って、様々な角度から彩葉ちゃんを撮影。
「何なんだ、この魔法は」
何となく想像はついているけれど一応聞いてみる。
「翠のとっておきの魔法のひとつだよ。圧倒的な魔力をそのままぶつけて相手を思い通りの姿で固定するの」
「イラストを描く時のモデルをさせるのに最適な魔法なのよ。この魔法だとどんな難しいポーズでもどんな恥ずかしいポーズでも取ってくれるから」
恐ろしい。
何と恐ろしい魔法なんだ。
もし創造制作愛好会の試験の際、こっちの魔法を使われたらと思うとぞっとする。
まあ翠さんは知佳よりは常識があるようだから大丈夫だろうけれど。
待てよ、本当に大丈夫かなあ。
翠さん、何気に言動の端々が色々怪しいから。
なお翠さんは彩葉ちゃんと関野を色々動かしながらポーズを撮らせている。
「さて、着衣そのままの素直なポーズはこれくらいでいいかな」
なぬ!
「次はやっぱり緊縛シーンだよね。結構需要あるし。まずは描きやすそうな美園さんかな。ちょうどいい縄代わりのものもあるし。でもトゲは身体にささらない程度に抜いてあげときましょう」
その台詞と共に関野が
関野の手元から彩葉ちゃんの方へイモムシが這うようにもぞもぞと。
そして動けないままの彩葉ちゃんに巻き付いて絡み合って。
彩葉ちゃんは声も出せない。
「うーん、服がそのままだといまいちかな。ちょっと破ってみるか」
制服のあちこちに破れ目が出来る。
白い肌が所々露わになり、かなりえっちい。
「本当はここで多少出血させるのがセオリーだけれどね。それはちょっと可哀想か。なら最後は全裸で!」
おい!
薔薇がまきついたまま、衣服が全部消えたぞ。
いや、消えたと思った衣服は足下にそれぞれ散らばっている。
まるで薔薇の枝に襲われて脱がされたかのように。
そして薔薇の枝が巻き付いただけの全裸の彩葉ちゃん!
小ぶりな胸のトップもお尻も丸見えでイイ!
ただ足の間の秘密な部分はこの姿勢では見えないな。
そう思ったら。
「やっぱり需要があるのはこれよね。大開脚!」
おお、ありがたや!
両足が薔薇の枝で固定されて思い切り開脚ポーズになる。
「あとは太めの枝をギリギリに配置、っと」
無毛の可憐な秘部に太めの薔薇の枝が突っ込みそうな位置で固定。
こ、これは芸術だ。
思わず俺もスマホを取り出す。
こんなお宝映像、頭の中にしまっておくだけでは勿体ない。
何度も何度も使わなければ!
「まあこんなところで。この体型だとちょっとあまり面白く無いかな」
そんな事は無い!
声には出さないけれど俺は強く強く抗議する。
最高だぜこれは!
もうやばい位に。
「さて、肉がある分もう一人の方が需要が多い絵面になるかな」
翠さんがにやりと笑う。
「薔薇の枝が大きい胸に食い込んでいるなんて最高な構図が撮れそうね。これは色々縛り方を変えて試してみる価値があるわ」
関野の顔色が変わったようだが俺はそっちはどうでもいい。
とりあえず彩葉ちゃんのこの風景を頭の中に残すことが第一だ。
関野なんかより彩葉ちゃんがいい。
関野緊縛の為に薔薇の枝が彩葉ちゃんから取り除かれる。
でも面倒だからか彩葉ちゃんの格好はそのまま。
思わず触れたり頬をすりすりしたくなって近寄ったら。
「ポージング魔法にかかっている相手には触らない方がいいよ。触った瞬間、ポージング魔法がかかって動けなくなるから」
知佳がそう教えてくれた。
でもこの状態の彩葉ちゃんに触れて動けなくなるなら本望だ!
一瞬そう思ったのだが次の瞬間別の考えが頭をよぎる。
この魔法に俺がかかってしまった場合どうなるのかを。
間違いなく色々といじられることは確実だ。
間違いなく緊縛とか全裸とか一通りヤられてしまう。
うん、今日は紳士らしく見るだけにとどめておこう。
YESロリータNOタッチ!
俺は変態という名の紳士だからな。
それにふさわしく行動しよう。
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