その3 ロリババア最高!

 ロリババア。

 それは高貴かつ貴重で尊い存在である。


 普通のロリは歳を取ると成長してしまう。

 単に普通の女へと成り下がってしまうのだ。

 しかしロリババアは違う。

 いつまでもロリのままでいられるのだ。

 つまり賞味期限は無限大!


 しかも単なるロリと違って経験豊富。

 つまり色々なプレイを受け入れてくれる可能性も高い。

 しかも実年齢は十八歳以上だから法律的にも安心。

 いいことずくめである。


 処女でないと嫌だって。

 うん、処女厨の意見も良くわかる。

 でもそれは本命だけでいいと俺は言いたい。

 遊ぶ分にはロリババア、最高だ!


「何か恐怖で動けないようだけれど、逃げようとしても無駄よ。今は魔法で出来た空間に鈴木君を閉じ込めているの。だからいくら逃げても、助けを求めても誰も気づかない」


 つまり何をしてもバレることはない。

 そう俺は受け取った。

 俺が逃げられないという事は、彩葉ちゃんも逃げられない……


 相手が魔女の場合、正々堂々勝負する分にはなにをしてもいい。

 これは昨日貫井先輩に聞いた事だ。

 ならば俺がヤルべき事はただ一つ。


「それじゃ鈴木君の賢者の石を頂くわ」

 彩葉ちゃんはふっと右手を上に振り上げる。

 魔法杖が現れた。


 しかし今の動作、隙だらけだ。

 俺はダッシュすると共に彼女の背後に回る。

「変態紳士奥義、ボタン外し!」


 かつての俺が少女型ダッチワイフにブレザーの制服を着せて磨いた技だ。

 触れるとともにボタンを外す奥義。

 ちなみにダッチワイフは中国製で七万五千円。

 着せた服は下着類含めて全部で七万円少々。

 実はダッチワイフ、意外と安い。

 それはともかく、新しい身体でも俺の指技は鈍っていない。

 彼女のブレザーの前ボタン、更にブラウスの上から三つめのボタンまでが外れる。


「え、何をするのよ!」

 うろたえる声が可愛い。

 その表情も最高!

 彩葉ちゃんはとっさに逃げようとしてその場で尻餅をつく。

 そう、スカートのホックも外してチャックを下げておいたからな。

 膝で止まったスカートがいかにも動くのに邪魔そうだ。


「さあ、邪魔なボタンは全部外してあげるからね」

「いやっ、来ないでっ」


 うんうん、リアクションも完璧だ。

 流石ロリババア。

 ロリコンのツボを心得ている。


「大丈夫、すぐに気持ちよくしてあげるから」

 ささっと手を滑らし、ブラウスの残りのボタンも介抱。

 ただこのブラは後ろホックだ。

 ちょっと面倒だな。

 俺は彼女背後に手を回す。


 だがその動きが隙となった。

 俺が手を後ろに回した瞬間、彩葉ちゃんが何かを唱える。

 ふっとまた空気が変わった気配。

 同時に目の前の彩葉ちゃんが消えた。

 しまった、逃げられたか。


 俺はしゃがみ込んだ姿勢で顔を上げる。

 百メートル先駐車場をスカートを引っ張り上げつつ逃げていく姿が目に入った。


「憶えていらっしゃいよー」

 遠くから声がする。


 しまった、手順を間違えたか。

 そう反省した俺の前にふっと見覚えある姿が現れた。

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