三十二通目 魔力ゲート

ハヤテタツヒトさん


こんにちは、スノー・エルラです。

興味深い科学の本、送って頂きありがとうございました。

しかしながら、途中までは私たちの言葉ですが、

それ以降は、そちらの言葉のままのようでした。


言葉の変換にも、やはり限界があるようです。

まだ解析が不十分で推測でしかありませんが、

魔力ゲート(私は今回の事象をこう名付けました)の魔力量が増えれば、

翻訳できる量も増えるでしょう。


そして、(念のためお伝えしますが)このままいけば、より大きな物体や、

最終的に生き物が通ることが可能になるかもしれません。

ただ時間はとてもかかるでしょう。

誰かが秘密裏に何かをしているとしか考えられません。


最悪のケースの場合、あなたが危険な目にあうことも考えられますが、

ひとまず、モルガン氏が無事戻るまでは、

この文通も続けたほうが彼女の励みになるでしょう。

今のところは魔力ゲートについては、

あまり危険性を感じられませんので。


それでは、今回はこのあたりで失礼致します。

何かそちらでも異変があれば、

すぐにお伝えください。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る