二十五通目 初等魔術通信講座その2

ハヤテタツヒトさん


こんにちは。

最近は待機時間が多く、部隊の活動も少ないから、

少しばかり暇を持て余している、スノー・エルラです。


乗り物についての講釈、ありがとう。

こっちの乗り物は、主に馬車か、

馬の代わりに馬のような大きさの鳥を利用した鳥車ね。


ドラゴンは、れっきとした乗り物として活躍してくれているの。

ドラゴンライダーといって、騎士がドラゴンと契約を結んで、

共に戦う専門の仕事が、重宝しているわ。


科学がどういうものか、本格的に知りたいわね。

一度試しに、何か本でも送ってみてくれないかしら。

ずっと考えていたんだけれど、

どこまでのものが移動可能なのか、

調査する必要もあるし。


では、本題に入るとしましょう。

前回の続きからになります。


◆四大元素について

魔法を使用するとき、火や水などの力を発生させる。

火・水・風・土

これらを総称して四大元素という。

名前の通り、火は火の魔法を、水は水の魔法を、

風は風の魔法を、土は土の魔法を使うために存在している。


◆上位四大元素

火・水・風・土の上位元素として、

光・闇・時・重が存在している。

これら上位四大元素が、

自然界においては、下位の火や水を内包しており、

さらに合わせて、魔法八芒星マジックオクタグラムの体をなしている。


◆合成魔法

魔法八芒星マジックオクタグラムの研究の成果により、

隣合わせになっている元素と、向かい合わせになっている元素は、

魔法としてその力を組み合わせることが可能と判明した。

例えば、火と風、火と光、火と土、これらの元素の力を組み合わせて、

火だけでは発現できない魔法を具現化し、使用することができる。

元素を組み合わせた魔法を、合成魔法と良い、

一流の魔導士になるための必須スキルとなっている。


◆極めし者

魔法八芒星マジックオクタグラムの中に存在する、

全ての魔法を使用可能な、

余りにも優れた魔導士が過去にいたとされている。

歴史書を紐解けば見えてくるのは、その名も残されていない人物が、

魔法八芒星マジックオクタグラムを発見したということだ。

そして、その人物の残した手記には、まだ発見できていない元素が、

存在しているらしく、最大で十六芒星を形作れるのではないかという、

憶測がなされている。が、真実はまだ誰も知るところではない。


今回はここまでにしましょう。

次は実践における魔法についての学習を予定しています。

それでは、ごきげんよう。





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