十六通目 そんな子に育てた覚えはありません

タツヒト


異国の友人よ。

この前の手紙は、最後は色々と申し訳なかった。。。

私は下戸なのだが、時々ふと呑みたくなってしまう。


実のところ、部屋の机で突っ伏しているところに、

母が来て、放置されていた手紙を見たらしいのだ。

私の酔っぱらって眠る姿も同時に見られた。

そして、執事に手紙を送るように指示されてしまってな。

私も書いて封をした後は、

いつも執事に家の前の郵便配達依頼箱に入れてもらうのだが、

今回はそれが仇となったようだ。一生の不覚。


しかもお酒も没収されて、そんな子に育てた覚えはありませんと、

一日中仕事返上で怒られてしまった。

母がばらしたせいで、騎士団も一週間謹慎処分になってな。

私の国ではお祝い事以外でお酒を呑むことが許されるのは、

実際二十五才からなのだ。


うむ。今回は、少々味気ない内容になってしまったが、

これ以上はやめておくとしよう。

それではまた。

                        M・R


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