十二通目 ドラゴンキラー

タツヒト


晴れ晴れとした天気が続くこの頃、いかがお過ごしだろうか。

上機嫌のモルガン・ローサリーだ。


そちらの国は、最近はずっと雨が降っているとのことで、

確かにそれは、気分が滅入ることだろう。

早く良い天気になることを祈る。


さて、魔法についてだが、

少なくとも貴殿は、

私と同等の知識を持ち合わせているようで安心した。

創作でしか見たことがないらしいが、

私も伝説の呪文や、人を生き返らせることなどは、

物語の中でしか聞いたことがないため、

基本的な考え方は同じだろうと思う。


それに、精霊や召喚される魔物、そして、ドラゴンなどは、

もちろん存在している。

私の所属している騎士団の団長は、

若いころ人里に降り暴れたドラゴンを一人で倒したため、

ドラゴンキラーの異名を持っている。

強くて聡明で尊敬できる方で、私も、そうなりたいものだ。


ところで話は変わるが、

母が最近新しい料理の一品を考案して、

試食してみた。肉料理なのだが、とても美味だった。

貴殿の国のおいしい物は、一体何があるのだろうか。

私は体を動かすことも好きだが、食べることも喜びだと感じている。


それでは、今回はこの辺で失礼するとしよう。

またの返事を楽しみしている。

                           M・R





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