NiNa ~ニナ・ヒールドと空飛ぶ箒~ 逢坂 新様

執筆状況: 連載中

総文字数: 20万字ほど(2020年2月時点)

一話あたり: 

要素: 学園、魔女、魔法


【比較的真面目に書いたレビュー】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886197423/reviews/1177354054892340181


【あらすじ】

 エルダー・シングス魔術学院の二年生ニナは自分に自信が持てない少女だった。そんな彼女に声をかけたのは、皆のあこがれである四年生ナコト先輩。先輩がニナを誘ったのは、箒にまたがり飛行する競技スカイ・クラッド。

 それをきっかけとしてニナの日々は大きく変わることになる。


【独り言】

 このお話は主人公であるニナが過去を回想する形で語られます。ニナの主観で色々な物事が説明されるので、ニナが何を思っているのか、どういう風に物事を見ているのかが分かりやすく、また面白いのです。この子はこういう風に考え、見ている子なんだな。と自然と世界観が頭に入ってきて、ニナに感情移入することができます。


 世界観も細かく考えられているんだろうなと分かる描写は、本当にそういう世界があるのでは。と読んでいる側としては想像の幅が広がって楽しいです。

 お話のメインとなっている競技スカイ・クラッド。この作品での箒での飛行は単純に魔法で飛ぶ。のではなく、空気中にある粒子を見つけ、その波にのって飛ばなければいけないので、難しいというのは読んでいるだけでも分かります。そのうえ競技では、魔法を撃ち合い、相手と闘うわけですから、難易度はさらに上がるわけです。


 そんな競技に初心者であるニナが抜擢されるわけですから、当然ひと悶着あります。目立たない劣等生が、学校内で有名な先輩に目をかけられ、名誉ともいえる競技に参加する王道展開。何ともワクワクさせられます。


 主人公のニナはとても共感のもてる可愛く、応援したくなる子なのですが、他の登場人物もそれぞれ個性豊かで素敵なのです。

 ナコト先輩はニナが憧れるのも納得な、綺麗でカッコよく知的。でもちょっと人とずれてる感じがあるのが魅力の一つですね。「ミスカトニックの白い魔女」に入ると、さらにナコト先輩のことが知れそうでドキドキです。

 ニナの友人であるアリソンは大人っぽくて、ニナの同級生なのに大人の雰囲気があります。それでいてニナが危ないことをすると危ない。としっかり叱り、ニナが本気だと応援してくれ、可愛い嫉妬も見せてくれたりと、理想の友人。好きです。

 ダレット先輩はとにかくカッコいい。姉御って呼びたくなります。ちょっとズレてるナコト先輩の軌道修正役なんだろうな。と思うと、微笑ましさもあり、後々はニナの相談に乗ってほしいです(もはや妄想)


 他にも先生や同室の子など、ちょっと出てくる子たちも特徴がしっかりしているため、すぐにどういう人物なのか頭に入ってきます。キャラクターの名前と特徴覚えるのが苦手な人間としてもとても有難いです。


 魔女が好きな方、どうぞご一読ください。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886197423

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