花の簪 たびー様

執筆状況: 完結

総文字数: 7万文字ほど

一話あたり: 3千文字ほど

要素: 砂漠、オアシス、姫

備考: 残酷描写有り


【あらすじ】

 東国から和平の印に賜った姫は容姿に恵まれてはいなかった。そのうえに言葉も通じず、いつも無表情であった。次第に王に冷遇されるようになった姫の元に呼ばれたサーデグは姫が美しい声を持ち、歌うことが好きなのだと知る。


【独り言】

 故郷を離れて遠い異国の地で半ば幽閉される形で過ごす姫。

 姫といったらイメージするのは美しい姿だが、ユェジー姫は容姿に恵まれていません。しかし、美しい歌声を響かせる姫であり、楽しそうに歌う姿は日頃の無表情の姿とのギャップが大きく、心をわしづかみにされます。

 この姫様かわいくない? と思ったらもう、後は転がり落ちます。ユェジー姫可愛い……。語り手であるサーデグの視点で読んでいると、どんどんユェジー姫が好きになります。姫様可愛い(大事なことなので)。


 しかしながら、物語はそんなに簡単な話でもないのです。

 最初はまだ歌を教えるユェジー姫と習うサーデグのほのぼのとしたものですが、お話が進むにつれて不穏な空気が広がっていきます。

 その頃になると、サーデグもそうですが、読んでいた私もすっかり姫様のファンなので、そんな姫様! 何で姫様! うわぁあ姫様! とサーデグと一緒に大騒ぎです。


 最後まで読んだら姫様のファンになることでしょう。

 姫様かっこいい……。


 書かれているレビューを見ると「美しい」、「儚い」ってワードが目につきますが、まさにという感じです。美しさと儚さは表裏一体だからこそ、惹きつけられるのかもしれません。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054882061997

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