時空間の旅路 蜜柑桜様
執筆状況: 完結
総文字数: 8万字ほど
一話あたり: 1話以外は2、3千文字
要素: 女主人公、皇族、王国、純文学風
【あらすじ】
古くからシレア国に伝わる時計台。止まるはずのないそれが、ある日突然動きを止めた。時計台だけをよりどころにしていた国は予想外のことに焦り、皇女が異変の調査を始める。
時を同じくして道に迷い、シレア国にたどり着いた少女。その少女は、皇女とうり二つの顔をしていた。
【独り言】
国の設定がとても丁寧です。1話ではシレア国がどのような国で、日常をどう過ごしているのか丁寧に描かれています。平和であり豊かであり、暮らしてみたい国です。国民は優しいし、皇女は国民の視線にたって皇女とは思えないほど身近に活発に動きま回ります。その様子が描かれた後だからこそ、生活のよりどころである時計台が止まる。という前代未聞の事態に、どうしよう。と焦る皇女の気持ちがよくわかるのです。
この作品は瓜二つの皇女と少女の視点で描かれています。
一人は皇女。もう一人はシレア国に迷い込んでしまった少女。本来であれば出会うことなかった、接点もなければ育った環境も立場も違う2人。それでもそっくりな外見。という共通点が2人を結びつけ、姉妹のような友情のような不思議な絆が出来る様子は見ていてとても微笑ましいです。
顔立ちは一緒でも2人は性格の違いがあります。皇女の方が活動的。少女の方は大人しい。その違いに戸惑う周囲の反応も、読んでいて楽しい部分です。
作品としては8万文字。
まとめようと総数を見て10万字にたっしてなかったのかとおどろきました。短編とはいかないですが、気負わず読めて、綺麗な文章と世界観に浸れる作品だと思います。
そして少年少女の関係が初々しい!
蜜柑桜様は「楽園の果実」とう作品でも異世界ファンタジーを書かれているんですが、そちらの関係性も美味しいです……。
少年少女が同じ方向をむき、協力しながら危機に立ち向かうって何でこう微笑ましく、尊い気持ちになるんでしょうね。美味しい……。
■追記(2020年3月20日)
こちらの作品改稿されたとのご報告を頂きましたので、リンク修正いたします。
本来ならば改稿後を読んでから改めて感想を書くべきなんでしょうが、気まぐれに気分で読書する性質なのでいつになるか正直わからず……!
下書きに戻すのも寂しいのでこのままにしておきます。というわけで、一度読んだかたもこの機会にいかがでしょうか?
番外編も完結されているようなので、世界観に沢山浸れそうだとワクワクしています。
というわけで、改稿後のリンクがこちらです!
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