【断り書き】
これはカクヨム運営さんに宛てて書いたようなものです。
拙作【消えた『マンホールの蓋』のお話し】もそうですが時々『これは書かずにはいられない』という衝動が湧き上がってきます。本作もこれと同じです。
ある意味この『断り書き』の方が重要です。
というのもカクヨムの規約では『政治的、宗教的なもの』は禁忌となっています。故になぜこんなものを書いたのかを書かなければならなくなった、ということです。
平成30年(2018年)12月13日(木)付の全国紙(新聞)各紙の社説(朝日・毎日・産経)は、のきなみ『河野外務大臣の「はい次」発言』に憂慮を示していました。
これは『北方領土交渉と日ロ平和条約締結』をテーマにした政治家と記者との質疑応答の最中起こった問題で、詳しくは各紙の社説を読んでみて下さい。
「日本が第二次世界大戦の結果を認めなければ、一切議論できない」などとロシア側が言いたい放題言っているのに、日本側がそれについて何も言わずにただ温和しくしている様を見て『相手に己の主張も反論も立場すらも開陳できず、これで領土交渉という厳しい外交ができるのだろうか?』と誰しもが不安を感じている。
最大の問題は日本の現政権(自民党・安倍政権)が自分たちのことを『外交巧者』だと信じ込んでいるところにあります。(『前の政権は〜(以下略)』と、前の政権を持ち出すパターン多し)
しかしこの政権は自分たちで思っているほど外交に巧みではない。己の能力の過信者ほど怖ろしいものはない。この手の人間は失敗が約束されていると言っていい。
現政権は『日韓慰安婦合意』という完全な失敗外交をやらかしたのにそれを認めようとはしていないのだ。もはや「信頼してくれ!」「分かった任せよう!」という気分になどなれない。
現政権は韓国人という人達がどういう人達か理解もしないで、『日本人の尺度』で外交をして失敗した。
日本人の尺度とはつまり『いったん約束したんだから約束は無条件で守るだろう』という尺度である。
韓国人の方々には申し訳ないが韓国人の人達は『強い者には媚びへつらい、相手が弱いとみるや信じられないほど横暴で尊大な振る舞いをする』、こういう性質がある。専門用語でこれを『事大主義』というようです。
つまり韓国人の方々から見て日本人は弱いと見られているので「日本人との約束などどうでも良い」とされてしまう。だから日本人との約束を守らせるためにはまず『日本人は弱い』と思われないよう振る舞うことから始めなければならない。
『日本人は怖い』と思わせなければならない。
例えば韓国相手に慰安婦問題を最終的解決するためには、
「米軍慰安婦問題との整合性をとるように」
と韓国側に要求するだけで良かったのだ。これならばアメリカ合衆国のつまらない介入も招かず日本が折れる形での合意などそもそも結ばされることも無かった。
日本の政治家が『日本人の尺度』を基準にして外国と外交するからこういう失敗をする。しかも失敗し続けていて改善されるということがない。敵を知り己を知れば百戦危うからずという故事を知らないのだろうか。
対ロシア外交もまったく同じ。
ここで、韓国人の方々は安心して下さい! ロシア人の性質も韓国人と似たところがある。
強い相手(要するにアメリカ)にはツッパルだけで決して襲いかからないが、弱い相手だと見なすと襲いかかるのである。
ソビエト連邦やロシア連邦は〝弱い相手〟と見なした国には簡単に襲いかかる。直近で襲われた国がウクライナである。
さて翻って我が日本だ。
ロシア側が言いたい放題言っているのに日本側がロシアに配慮して温和しくしている様はロシア人からはどう見えるだろうか?
日本の政治家の言動によって『弱い相手だ』とロシア側に思い込まれたら最後、いつ襲いかかられるか知れたものではない。ロシアと交渉することで交渉する前より危険度が増すのである。これでは本末転倒だ。
日本政府の対応で既に日本人は弱い相手だとロシア政府に見なされているはずである。
この状態でロシア相手になんらかの条約を結んだとしても安全が得られることはまずない。現に『日ソ中立条約』を日本は破られている。『日本人は弱い』とロシア側に思われている状態でいかなる条約を結ぼうとその条約が安全を保障することはない。条約の無い状態の方が却って安全だったというオチすら考えられる。
もはやここまで長々書けばなぜこのエッセイを書かなければという衝動に取り憑かれたか分かってもらえたと思う。
もはや日本の政治家には日本人の安全を護ることについて、何らの期待もできない。
日本の政治家は弱いが、『その背後の国民・日本人という連中は怖い』、と少しでも思わせるためにやむにやまれず書いたという次第です。
というわけで長くなりましたけどカクヨムの運営さん、これ、残して下さるよう、よろしくお願いします。
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