184-5.デニッシュモンブラン①
*・*・*
残った煮汁はお菓子作りに使えると言ったら、シェトラスさんが使いたいと言ったので瓶詰めにしてから渡した。
いったい何になるのか少し楽しみだ。
そして、翌日までマロングラッセは私の無限∞収納棚に入れて『保護』しておく。でないと、冷蔵庫に入れてつまみ食いをしかねない人達がいるかもしれないから。お酒関連だと、エスメラルダさんとか!
とりあえず、翌日になってからマロングラッセもとい、渋皮煮を使ってマロンペーストを作っていく!!
「まずはクロワッサン生地を使って、土台を作ります!!」
『でふぅ!』
厚さ3ミリ程度。8センチの正方形に切った生地を……四つ角を中央に折り畳んでぎゅっと押さえておく。
「これをミニタルトの型に入れて……室温で30分程度発酵させておきます」
『うぉおおおおお!?』
「頑張るんだ、レイ!」
『腕疲れるー!!』
レイ君とエイマーさんが頑張っているのは、渋皮煮の裏ごし。あれがないと美味しいマロンペーストが出来ないから頑張ってもらうしかない。
この裏ごししたのは、あとで砂糖と生クリームを入れて火にかけたら硬さを調整するのだけれど。人数分のマロングラッセ以外は裏ごしてもらっているから本当に大変。
シェトラスさんは先にデニッシュに必要なアーモンドクリームを作ってくれていた。
「ドリュール塗って、アーモンドクリーム少量……ロティ?」
『あいでふ!
余熱要らずですぐに焼きに入れるロティのオーブンですぐに焼く。
焼き上がったら、艶出し用に手作りしたガムシロップもどきをささっと塗る。
「美しいねー?」
「甘味はこれだけでもあるんですが、上にホイップクリーム少量とマロンクリームを載せて飾り付けていきます!」
「うん、美味しそうだ」
そして、エイマーさんがペーストを練り込んでいる間……レイ君は床の上で転がっていた。それだけ疲れたのだろう。
『あ〜〜……』
「お疲れ様、レイ君」
『おちゅかれにゃの〜!』
と言って、オーブンから元の姿に戻ったロティが大胆にもほっぺにキスを送ったら……レイ君復活。あとなんか、キラキラし出した。
『俺っち頑張るでやんすよ!!』
「じゃ、せっかくだから泡立て器でホイップクリーム作って? 固くなり過ぎないように」
『了解でやんすよ!』
ほんとは
それから、私はエイマーさんが作ってくださったペーストの硬さと味見をする。いい具合になったので、レイ君がささっと作ってしまったホイップクリームの1/3をペーストに混ぜる。
残りのクリームには、取っておいた渋皮煮の一部をシェトラスさんに粗くみじん切りにしてもらい、クリームに混ぜていく。
「これを、冷めたデニッシュの上に少量丸口金で絞って」
マロンクリームはモンブラン用の網目が出来る口金で絞る!!
ぐるぐると積み上げていくように絞り……出来上がったら、半分にカットした渋皮煮、粉糖をかけたら出来上がりだ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます