167-3.精霊同士の安心感(レイバルス視点)
*・*・*(レイバルス視点)
ほんとに……夢のようでやんす。
俺っちは、姫様の誕生日パーティーから……ずっと、ずぅっと!!
ロティは俺っちにくっついてくれているでやんす!!
さすがに、お風呂は別々でやんすけど……。けど、部屋は陛下のご意向で一緒にしてもらえたでやんす!!
俺っちになんてご褒美!?
『にゅふふ〜〜!!』
んでもってロティは。
風呂上がりのいい匂いをさせながら、現在進行形(マスターに昔習った言葉)で俺っちにくっついているでやんす。
お城の大浴場で身体を綺麗にしてから……俺っちの気配を探索してダッシュでやってきたでやんすよ!? マスター達の前で抱きついてきたもんで……俺っち、俺っち!! 幸せ過ぎでやんすよぉおおお!!
『ロティ?』
『にゅ? にゃんでふ??』
身体の大きさとか、姿とかは姫様や王妃様とほとんど似ていると言うのに。
中身は、今までのロティと同じでやんす。
俺っちがカイルキアの旦那の屋敷で、今までのように過ごしてきたロティと同じでやんすよ!?
『……ロティは、いつから』
だから、知りたいでやんす。
『にゅ?』
『いつから……俺っちを好きになってくれたでやんすか?』
『にゅ! おっきな虎しゃんの時からでふ!!』
『へ?』
人型ではなく、本性??
ロティに比べたら、怖いだけだろうに……それでもあの俺っちに惚れてくれたでやんすか!?
『かっこよかっちゃでふよ?』
抱きついっていた胸から、くりんと顔を上げてニッコニコで俺っちを見上げてくれるでやんす!!
可愛くて愛しくて、俺っちはパーティーの時のようにまたぎゅーっと抱きしめたでやんす!!
『ロティ、ロティ!! 俺っちはロティを大事にするでやんすよ!?』
『にゅ! ロティもレイを大事にしゅるでふ!!』
『やんな!』
『でふ!!』
ああ、愛しい……愛しいでやんす!!
ぐりぐりと風呂上がりでいい匂いのする髪に、俺っちの頬を押し当てながら動かして。ロティはそれにも、以前も赤子の時のように『きゃっきゃ』と喜んでくれた。
ああ……もう!!
マスターの言葉をまた借りるでやんすけど、食べちゃいたいくらい愛しいでやんすぅうう!!
『ロティ、ロティ!』
『あい?』
『チューしてもええでやんす?』
『! あい!!』
結ばれて、いきなりペロンチョと食べてしまうのはさすがに無理なので。
それから俺っち達は、気の済むまでキスをしてからベッドで一緒に寝たでやんす!!
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