僕は、博士の愛した数式みたいな、天才が何気ない日常を送る話が好きです。好きなところに赤線を引いて読んでいるのですが、赤線で埋め尽くされています。
正直、この話はまだ始まったばかりなので、レビューを書こうか悩んだのですが、僕のレビューがモチベーションになって完結させてくれることを願い、書きます。
タイトルから惚れました。ノラネコというのは、過酷でもあり、自由でもある。その言葉と、話の軸を表すピアニストというある意味きれいな職業を合わせることで、掴まれるものがありました。
仲間がガラスの瓶を作ってきてくれたりだとか、開店時間になると、ピアノの演奏が聴ける酒場に常連が集まってくる。この空間で飲むと、絶対ビールが美味しいと思います。ていうか、こんな場所でちまちまウイスキー呑むのはもったいないと思います。
そんなほのかな温かさの中に、悲しみはどのように溶けていくのか。そして、リアンはどんな成長を見せるのか。楽しみです。
2019年2月6日追記
ありがとう、リアン。
ーーリアン.フィレンチ最後のコンクールの観客より