昨日の『相棒』はトンデモネタ

 僕は最近、お昼の再放送の時間帯で、刑事ドラマをよく見る。特にお気に入りは『相棒』で、これ本当によく書けている脚本で、いつも感心して見ている。

 ところで今回の『相棒』はいつもと違うシチュエーションで、いつもの話より面白く見れた。というのも事件の犯人は陰謀論者で、「アポロの月着陸はでっち上げ」とか「9・11陰謀説」とか「アインシュタインの相対性理論はインチキだ」とかいう話ばかりを唱えているのだ(笑)。しかもこいつはアブダクティーでもあり、UFOに拉致された経験を語る。さらに彼のいつも使っている腕時計は、フリーメーソンのものだと判明する(笑)。 

 参った。これまでもちょくちょく、SFっぽいネタやトンデモネタをやる番組だったけど、ここまでやるか。  

 もちろん、もちろん杉下右京(水谷豊)はみんなお見通し。男の経験はすべてインチキであり、ネットで人気を集めるためのものなのだと看破するのだが、その背景には結構シリアスな動機があるとわかって、やっぱり僕は感心した。 

 なかなか普通の人には書けないシノプシスである。こういうシナリオ、もっと他の作家にも書いてほしいんだけど。


 他にも僕のお気に入りの番組は『科捜研の女』である。今日の再放送はすごかった。『マクベス』を上演中の劇場で起きた変死事件。犯人は最新の科学捜査に精通しており、捜査の目を縫って事件を事故死に見せかけようとするのだが、それを見抜いた榊マリコ(沢口靖子)がそれを上回るすごいテクニックを披露するのだ! いやあこういう読み合いによる頭脳戦には燃えるわ。

 あと、最近知ったのだが、科捜研ってSRIというんだな。思わず「SRI、SRI、怪奇をあばけ」と口ずさんでしまった。現代は『怪奇大作戦』の時代とはずいぶん違うんだな。

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